『吟ずる者たち』@<油谷誠至>監督
3月
20日
「永峯明日香」は、東京で夢破れ、故郷の広島に帰ってきます。「三浦仙三郎」の杜氏の末裔が継いだ酒蔵で育った彼女は、酒づくりに興味はあったものの、養女であったことから実家を継ぐことはそぐわないと、酒づくりを避けて生きてきました。
目標を見失っていた「明日香」は父が家宝とする「仙三郎」の手記を目にします。明治初期、新米酒造家だった「仙三郎」は、醸造中に中の酒が腐る「腐造」に何度も見舞われます。さまざまな逆境の中、腐造を起こさずに安定した日本酒醸造技術の確立に研鑽を重ね、ついに軟水による低温醸造法を導き出すのでした。
「明日香」は手記に書かれた、「100回試して、1000回改める」という「百試千改」の思いに強く惹かれていきます。
主人公「明日香」役を、『大綱引の恋』、ドラマ『コード・ブルー ドクターヘリ緊急救命』シリーズの<比嘉愛未>(35)が演じ、監督は<油谷誠至>が務めています。