前回訪問時はコートの必要な寒い1月でしたが、今回はとぎれとぎれの長雨が続く蒸し暑い時期となり、間が空きました。
ランチタイムの「セットメニュー」は6種類、「ガーリック炒飯」等の炒飯の種類が5種類ありますが、今回は「キムチ炒飯セット」(700円)を選びました。
目の前で調理されている<大将>の手際の良い炒め方を眺めているだけで、食欲が増してしまいます。
<かつお節の粉>等、調味料を3~4種類振り掛けていたのには驚きましたが、やはり家庭で作る味とは一線を引かなければいけないようです。
<大将>から「大盛りにしておきました」とありがたいお言葉、<玉子>を混ぜ入れていますのでキムチの辛さもほどよく押さえられ、デザートの「スイカ」共々おいしくいただきました。
小鍋の 「鱧すき」 で楽しみました「桔梗屋」のカウンターに、一合瓶が7本並んでいました。
てっきり空いた瓶を並べているだけかなと眺めていましたら、<大将>から「これ、女性に人気のあるベスト7なんです」と教えていただき驚きました。
銘柄は左側から、①「御影郷」(福寿酒造) ②「山田錦」(白鹿酒造) ③「上善如水」(白瀧酒造) ④「昔の酒」(龍力酒造) ⑤「快鮮冷酒」(香住鶴) ⑥「春鹿」(今西清兵衛商店) ⑦「魚沼」(白瀧酒造) です。
⑥「春鹿」の原料米は<五百石>ですが、他の多くは<山田錦>が多く、なんといってもどちらかといううと「辛口」が並んでいたのが意外でした。
酒造メーカーも日本酒の普及に力を入れていますし、<西郷・御影郷・魚崎郷>といった酒蔵のある神戸市は、2014年10月27日に『神戸灘の酒による乾杯を推進する条例』が可決、同年11月1日から施行されていますので、女性陣も今まで以上に日本酒に接する機会が増えてきそうです。
カウンターに並べられた大鉢を眺めながら、<はるみママ>さん手作りの肴として今宵は「巾着煮」を選びました。
「巾着」は日本古来からある小物や手回り品を入れて持ち歩くための袋物で布製が多く、入れ口の紐が通してあり、ひもで口を縛って携帯します。
この「巾着」の形に似ているために「巾着」もしくは「巾着煮」、また「ばくだん」とも呼ばれ、おでんダネのひとつでもあります。
<糸こんにゃく・枝豆・人参・しめじ・さやいんげん・ごぼう>等、味のしみた具材が美味しくて、「ジョニ黒」 がすすみました。
土曜日の<立ち呑み【鈴ぎん:福寿】>は、<中川店長>がお休みですので、目新しいおすすめの一品に見当たりません。
昨日は、お昼間に訪問<さかちゃん>から 「茶そば」 のおすそ分けをいただきました。
今宵は、その<さかちゃん>が作っていた「スパゲッティサラダカレー風味」(250円)を、お返しではありませんが選びました。
カレー味の調整は難しいと思いますが、ほんのりと鼻孔をくすぐる香りがただよい、良く冷やされていますので、ビールの肴としてピッタリでした。
一般的な揚げた「カレーパン」ではなくて、<フランスパン>にカレーの餡を詰めている「大人のカレーパン」です。
見た目は巾は4センチもなく長さ15~6センチ、黙って出されれば、これが「カレーパン」とは思えない形状をしています。
一時は限定商品だとかでしたが、そんなにずば抜けておいしいと感じるカレー味ではなく、カレー餡も少なかったです。
【ドンク】は神戸のベーカリーとしては老舗で、1905(明治38)年、初代<藤井元治郎>が兵庫区の御旅筋商店街にて「藤井パン」を創業して今年で110周年、1951(昭和26)年に「株式会社ドンク」と商号を替えています。
持ち帰り袋には「ドンク フランスパン発売50周年」のロゴマークが印刷されていましたが、1965(昭和40)年、フランスの<フィリップ・ビゴ>の指導のもとフランスパン作りが始まりました。
<ビゴ>は1972(昭和47)年、「ドンク芦屋店」を譲り受ける形で、『ビゴの店』を設立、こちらも人気店です。
立ち呑み【しゅう】の肴として、登場回数が多くなってきています「純豆腐鍋(スンドゥヴチゲ)」(350円)ですが、呑んだあとの最後の〆としては外せない一品です。
毎夜の営業ですので、毎日目新しい肴を考えるのも大変なことだと思いますが、<大将>自身も酒を呑まれますので客の立場をくみ取って、毎日顔出す常連さんのために何がしかの一品を用意、今宵は 「お好み焼き」 でした。
激辛党としては、少し物足りない辛さになりますが、コクのあるスープと豆腐を始め野菜類がたっぷりと入っていますので、今日も満足一杯でのお勘定です。
東京生まれの<大将>としては珍しい関西風の「お好み焼き」(200円)が、メニューにあり、お昼ご飯は<さかちゃん>のおすそ分けの 「茶そば」 だけでしたので、迷わずに注文です。
大正末期から昭和初期の頃の神戸地域では、お好み焼きの生地に<すじこん(牛スジとこんにゃくを甘辛く煮た物=ぼっかけ)>をのせて焼いたものを、「にくてん」と呼んでいました。
その後、豚肉や牛肉をはじめ、各種素材を生地の上にのせて焼くモノを含めて「にくてん」と呼び、<肉>をのせたお好み焼きをひっくり返す(=「転」)で、「にくてん」だとおもいますが、語源は定かではないようです。
関西風のキャベツを刻んで生地の中に入れ込んで混ぜる「関西風お好み焼き」でしたが、おいしくいただきました。
大体1ヶ月に一度は新鮮な魚が食べたくなるようで、今宵も【桔梗屋】さんに顔出しです。
突き出しに「鱧の梅肉和え」が出てきましたので、<大将>に「まだ鱧好き、ありますか?」と訊き、鍋物ですので先に注文を通しました。
今宵は、「小エビの唐揚げ」・「本マグロの中トロ」・「大貝つぼ焼き」・「牛肉のタタキ」を、おいしくいただいてきました。
さすがによく食べましたので、前回は「鱧すき」のあとに <うどん> で〆ましたが、今回は残念ながら、出汁を残してのご馳走様です。
呑んでいる途中、大きな炊飯ジャーが配達されましたので「ん?」という怪訝な顔をしていたのでしょう、「お昼に、ランチを始めるんですよ」とのことで、これまたさっそくランチタイムに訪問しなければいけません。
本日のお昼ご飯は、「名古屋味噌カツ弁当」(699円)です。
名称の割には「味噌カツ」が1個だけで、どちらかというと「野菜煮弁当」といった趣でした。
赤味噌味のソースがしみ込んだ「カツ」は、すこし濃い目かなと感じる味付けでした。
煮物の<フキ>を最初に食べましたが、これがわたしには醤油辛くて口に合わず、どの野菜の色目も濃く、用心して煮物類を食べるのは諦めました。
結局、「味噌カツ」と「キンピラゴボウ」だけでご飯を頂きました。
この【Roggen Meyer(ローゲンマイヤー)】の「パリゼッテベーコン」(194円)の名称の由来が分からず、悩みながらいただきました。
「パリゼッテ」というのは、「ワッフルビスケット」を指す名称だと思うのですが、パン自体はワッフル風味や網目模様というワッフルらしさがなく、それでも長い<ベーコン>がパンの中に入っていますので、何とも不可思議な気分です。
パン自体は歯ごたえのある「フランスパン」で、「ベーコンエピ」 の雰囲気でおいしくいただきました。
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