東日本大震災を背景に、災害で被災した障害者と支援者たちの活動を、実話をもとに描いたヒューマンドラマ『星に語りて~Starry Sky~』が、2019年3月10日より全国で公開されます。
障害者向け共同作業所の連絡会である「きょうされん」が結成40周年を記念して製作されました。2011年3月11日に発生した東日本大震災。岩手県陸前高田市の高台にある共同作業所「あおぎり」では、津波の直接的な被害は免れたものの、仲間のひとりを失い、落胆する利用者たちを女性所長が励ましながら、日常を取り戻すため奮闘していました。
一方、福島第一原子力発電所事故によって避難を余儀なくされた福島県南相馬市では、避難できずに取り残されている障害のある人の存在を知った共同作業所「クロスロードハウス」の人々が、自らの手で調査に踏み切ろうとしていましたが、そんな彼らの前にさまざな困難が立ちはだかります。
監督はこれが初の商業映画デビューとなる<松本動>が務め、<要田禎子>、<竹内大>、<大迫一平>、<森恵美>、<生島ヒロシ>、<赤塚真人>、<植木紀世彦>、<大賀太郎>、<佐藤しのぶ>らが出演しています。
『ゼロ・グラビティ』の<アルフォンソ・キュアロン>監督が、政治的混乱に揺れる1970年代メキシコを舞台に、とある中産階級の家庭に訪れる激動の1年を、若い家政婦の視点から描いたメキシコ・アメリカ合作Netflixオリジナルのヒューマンドラマ『Roma ローマ』が、2019年3月9日より全国で公開されます。
<アルフォンソ・キュアロン>監督が脚本・撮影も手がけ、自身の幼少期の体験を交えながら、心揺さぶる家族の愛の物語を美しいモノクロ映像で紡ぎ出しています。
1970年代初頭のメキシコシティ。医者の夫「アントニオ」と妻「ソフィア」、彼らの4人の子どもたちと祖母が暮らす中産階級の家で家政婦として働く若い女性「クレオ」は、子どもたちの世話や家事に追われる日々を送っていました。
そんな中、「クレオ」は同僚の恋人の従兄弟である青年「フェルミン」と恋に落ちます。一方、「アントニオ」は長期の海外出張へ行くことになります。
2018年・第75回ベネチア国際映画祭コンペティション部門で、最高賞にあたる金獅子賞を受賞。第91回アカデミー賞でも作品賞を含む同年度最多タイの10部門でノミネートされ、外国語映画賞、監督賞、撮影賞を受賞した作品です。Netflixで2018年12月14日より配信されています。
映画 『アクアマン』 (<ワイルド・スピード>監督)が、公開2週目で興行収入10億円を超えています。同作は、海底帝国アトランティスの王女と人間の間に生まれ、地上人として育てられたアーサー・カーリー<ジェイソン・モモア>がアトランティスの地上侵攻の企みを察知し、争いを止める戦いへ身を投じていくというDCコミック(アメリカの漫画出版社)の実写映画化作品です。
同作は、海外69カ国で上映され、世界興行収入は1251億円を突破、ワーナー映画作品全体の世界興収ランキングでも、「ハリー・ポッターと死の秘宝 Part2」(2011年、1486億円)を追い越す勢いです。
日本では、2019年の洋画で最速の10億円超えで、2週連続興行収入1位をキープ、3週目で12億円を突破しています。世界的大ヒットを受け、すでに続編制作も決定され、2022年12月に全米公開予定です。
「アクアマン」は、日本ではあまりメジャーとは言えないDCコミックに登場するヒーローが、なぜヒットしているのでしょうか。
まず、話が非常にシンプルな冒険活劇で分かりやすく、他の作品を見なくても楽しめることが挙げられます。次に、映像の素晴らしさが挙げられます。潜水艦映画などで、海中の戦闘シーンが映ることはありますが、たいてい地味です。同作は、海中でのシーンが多く、水の動きや水の表現が繊細で流麗に演出され、終盤は、海中で大迫力の戦闘シーンが映し出され、同作で使われている映像技術は最新のもので、5年前には撮れなかったシーンも多いそうです。
また、普通のスクリーンではなく 「4DX」 と呼ばれる、上映中に椅子が動いたり、水や煙が出たりして全身で体感できるスクリーンが人気です。海中が舞台のアクション映画で、水しぶきや椅子の揺れで臨場感が増すため、4DXで見る人が多いと想像できます。
アクションシーンに興奮するのはもちろんですが、普遍的な家族の物語などあらゆる人が共感できる要素がテーマに盛り込まれていることも、ヒットの要因のようです。
映画界最大の祭典、第91回米アカデミー賞の発表・授賞式が、第61回以来30年ぶり2度目となる司会者なしで24日(日本時間25日)、ロサンゼルス・ハリウッドのドルビー・シアターで開かれ、作品賞は『グリーンブック』(監督:ピーター・ファレリー)が受賞しています。同作は、助演男優賞、脚本賞も獲得しています。
『グリーンブック』は、1月に開催された第76回ゴールデングローブ賞では、最優秀作品賞(コメディ/ミュージカル)、最優秀助演男優賞<マハーシャラ・アリ>(45)、最優秀脚本賞の3冠を達成していました。アカデミー賞レースの前哨戦として注目される第43回トロント国際映画祭では観客賞を戴冠。米ナショナル・ボード・オブ・レビュー賞(作品賞)に加え、第30回全米製作者組合賞(PGA)でも作品賞を受賞していました。
『ジム・キャリーはMr.ダマー』(1994年)・『メリーに首ったけ』(1998年)・『愛しのローズマリー』」(2001年)などのファレリー兄弟の兄、<ピーター・ファレリー>が監督がを務めています。1962年、天才黒人ピアニスト<マハーシャラ・アリ>が粗野なイタリア系の白人用心棒<ヴィゴ・モーテンセン>(60)を雇い、黒人専用旅行ガイドブック「グリーンブック」を頼りに、敢えて差別の色濃い米南部へコンサートツアーに繰り出す姿を描いています。
昨年9月のトロント国際映画祭観客賞を受賞後、評論家から絶賛され、オスカー大本命の呼び声が高かった作品です。
日本公開は3月1日(金)より、TOHOシネマズ系列で上映されます。
米映画最大の祭典、第91回アカデミー賞発表・授賞式が24日(日本時間25日)、米ハリウッドのドルビーシアターで開かれ、外国語映画賞部門で日本映画として、10年ぶりに同賞の候補入りしていた<是枝裕和>監督の 『万引き家族』 と、長編アニメーション賞部門で候補入りしていた<細田守>監督の 『未来のミライ』は、第75回『千と千尋の神隠し』(監督<宮崎駿>)以来、日本作品16年ぶりの快挙には至らず、いずれも受賞を逃しました。「スパイダーマン スパイダーバース」が長編アニメーション賞を受賞しています。
「スパイダーマン スパイダーバース」は、第76回ゴールデングローブ賞の最優秀アニメーション映画賞を獲得し、第46回アニー賞でも最高賞となる長編アニメーション作品賞を含む最多7部門を制覇。第72回英国アカデミー(BAFTA)賞でもアニメーション映画賞に輝き、主要映画祭で受賞を重ね、第91回アカデミー賞ではオスカーの栄光に輝いています。アビ・アラド、そして「LEGO(R) ムービー」で知られる<フィル・ロード>と<クリストファー・ミラー>の監督コンビが製作を務め、原作コミックに存在する様々なタイプのスパイダーマンを一挙に登場させる奇抜なアイデアと、3Dの背景に2Dのアニメーションを重ねる野心的な映像スタイルが話題を呼びました。
外国語映画賞は1970年代のメキシコの中流家庭を描いた『ROMA/ローマ』(アルフォンソ・キュアロン監督)が受賞。同作は作品賞や監督賞など最多10部門で候補入りし、キュアロン監督は撮影賞も獲得しています。
『万引き家族』は、昨年5月にフランスで開催された第71回カンヌ国際映画祭で、日本映画として21年ぶりに最高賞 「パルムドール」 を受賞。国際映画祭において最高の評価を受けたことで、オスカー受賞の機運が高まっていましたが、作品賞の筆頭候補にして、前哨戦となる第76回ゴールデン・グローブ賞で外国語映画賞を受賞していた『ROMA/ローマ』の壁は厚かったようです。
SFアニメの金字塔『宇宙戦艦ヤマト』を現代版としてリメイクした『宇宙戦艦ヤマト2199』の続編となるテレビシリーズ『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち』を、全7章にわけて上映する劇場上映版『宇宙戦艦ヤマト2202 愛の戦士たち 第七章「新星篇」』が、2019年3月1日より全国で放送されます。
第23話から最終話となる第26話の計4話で構成されています。悪魔のような選択を突きつけられた「キーマン」でしたが、「縁」の連なりがなす奇跡が事態を思わぬ方向へと導いていきます。一方、ガトランティスを滅ぼす力である「ゴレム」を奪取すべく、都市帝国の中枢へと突撃したヤマトは、無数の砲火にさらされます。
監督は<羽原信義>が務め、シリーズ構成の<福井晴敏>、キャラクターデザインの<結城信輝>がそろい、声優は「古代進」に<小野大輔>、「森雪」に<桑島法子>、「島大介」に<鈴村健一>、「真田志郎」に<大塚芳忠>、らおなじみのメンバーが声を当て、「テレサ」に<神田沙也加>が担当しています。
<フィリップ・リーブ>の小説『移動都市』を『ロード・オブ・ザ・リング』(2001年) ・ 『ホビット 思いがけない冒険』(2012年)の<ピーター・ジャクソン>製作、脚本として2018年アメリカで製作された『原題:Mortal Engines』が、邦題『移動都市 モータル・エンジン』として、2019年3月1日より全国で公開されます。
「60分戦争」と呼ばれる最終戦争から数百年の時が過ぎ、わずかに残された人類は地を這う移動型の都市で生活することを余儀なくされていました。
巨大移動都市ロンドンは、都市同士が捕食しあう弱肉強食の荒れ果てた地でその支配を拡大させ、小さな都市を捕食することで成長を続けています。そんなロンドンの指導者的立場にある「ヴァレンタイン」に対し、過去のある出来事から復讐心をたぎらせる少女「ヘスター」は、ある小都市がロンドンに捕食される騒ぎに乗じてロンドンに潜入。「ヴァレンタイン」に刃を向けます。
「へスター」役は『アンナ・カレーニナ』(2012年・監督:ジョー・ライト)などに出演したアイスランド出身の新鋭<ヘラ・ヒルマー>、仇敵となる「ヴァレンタイン」役を<ヒューゴ・ウィービング>が演じています。
監督は、これまでの<ピーター・ジャクソン>作品にストーリーアーティストや視覚効果、第2班監督などで携わり、『キング・コング』(2005年・監督: ピーター・ジャクソン)ではアカデミー視覚効果賞を受賞した<クリスチャン・リバーズ>が務めています。
無差別殺人事件から8年後の秋葉原を舞台にした『Noise』が、2019年3月1日より公開されます。
2008年に起こりました秋葉原無差別殺傷事件から8年。事件で母親を殺された地下アイドル、父との関係がうまくいかず家出をして秋葉原で生きようとする女子高生、母親に裏切られ、日々の苛立ちを秋葉原の街にぶつける配達員の青年。それぞれが苦悩や心の葛藤を抱えながら、秋葉原という街で生きる人びとの孤独や闇が描かれます。
アイドルユニット「プティパ」の<篠崎こころ>が「桜だ美沙」、アイドルグループ「オトメブレイブ」の<安城うらら>が「山本里恵」の主要人物である2人の少女を演じ、<布施博>、<仁科貴>、<小橋賢児>が共演しています。監督は本作が劇場監督作品デビューとなる<松本優作>が務めています。
3月1日公開予定の『岬の兄妹』は、<ポン・ジュノ>監督作品や<山下敦弘>監督作品などで助監督を務めた<片山慎三>の初長編監督作です。
ある港町で自閉症の妹「真理子」とふたり暮らしをしている「良夫」。仕事を解雇されて生活に困った「良夫」は「真理子」に売春をさせて生計を立てようとします。「良夫」は金銭のために男に妹の身体を斡旋する行為に罪の意識を感じながらも、これまで知ることがなかった妹の本当の喜びや悲しみに触れることで、複雑な心境にいたります。
そんな中、妹の心と体には少しずつ変化が起き始めていきます。SKIPシティ国際Dシネマ映画祭の国内コンペティション長編部門で優秀作品賞と観客賞を受賞しています。
兄妹を演じるのは『夏の娘たち ~ひめごと~』(2017年・監督: 堀禎一)などの<松浦祐也>(38)と『乃梨子の場合』(2015年・監督: 坂本礼)などの<和田光沙>(35)。<北山雅康>、<中村祐太郎>、<岩谷健司>らが共演するほか、日活ロマンポルノなどで活躍した<風祭ゆき>(66)が特別出演しています。
雌雄同体のカタツムリのように男でも女でもない心を持てあましながら絡みあう4人の男女を描いた『空の瞳とカタツムリ』が、2019年2月23日より全国で公開されます。
故<相米慎二>監督(2001年9月9日・53歳没)が遺した映画タイトル案から着想し、書き上げた<荒井美早>のオリジナル脚本を、『なにもこわいことはない』 ・ 『いたいふたり』の<齋藤久志>が監督を務め映画化しています。
「岡崎夢鹿」は消えることのない虚無感を埋めるため、男となら誰とでも寝るのでした。しかし、一度寝た男とは二度と寝なることはありません。「夢鹿」の美大時代からの友人である「高野十百子」は極度の潔癖症で性を拒絶し、「夢鹿」にしか触れることができません。
そして、2人の友人である「吉田貴也」は「夢鹿」への思いを捨てきれずにいました。学生時代から仲のよかった3人でしたが、そのバランスは長い年月を経て少しずつ崩れていきます。「夢鹿」に紹介され、ピンク映画館でアルバイトを始めた「十百子」は行動療法のような毎日に鬱屈していきます。映画館に出入りする「大友鏡一」は満たされない思いを抱える「十百子」への思いを募らせていきます。
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