『空の瞳とカタツムリ』@<齋藤久志>監督
2月
18日
故<相米慎二>監督(2001年9月9日・53歳没)が遺した映画タイトル案から着想し、書き上げた<荒井美早>のオリジナル脚本を、『なにもこわいことはない』 ・ 『いたいふたり』の<齋藤久志>が監督を務め映画化しています。
「岡崎夢鹿」は消えることのない虚無感を埋めるため、男となら誰とでも寝るのでした。しかし、一度寝た男とは二度と寝なることはありません。「夢鹿」の美大時代からの友人である「高野十百子」は極度の潔癖症で性を拒絶し、「夢鹿」にしか触れることができません。
そして、2人の友人である「吉田貴也」は「夢鹿」への思いを捨てきれずにいました。学生時代から仲のよかった3人でしたが、そのバランスは長い年月を経て少しずつ崩れていきます。「夢鹿」に紹介され、ピンク映画館でアルバイトを始めた「十百子」は行動療法のような毎日に鬱屈していきます。映画館に出入りする「大友鏡一」は満たされない思いを抱える「十百子」への思いを募らせていきます。