1985年の阪神タイガースは、2回目の<吉田義男>監督体制の1年目(通算4年目)のシーズンであり、10月16日に対ヤクルト戦(神宮球場)を引き分けて1964年以来、21年ぶり7度目のリーグ優勝を決め、1リーグ時代から約38年ぶり、2リーグ制になってから初の日本一を達成しています
4月17日の巨人戦で、阪神の当時のクリーンアップ(ランディ・バース、掛布雅之、岡田彰布)が7回裏の攻撃時に、巨人の<槙原寛己>投手が6球を投じる間に3者連続でバックスクリーンおよびその左へ本塁打の3連発に象徴されるように協力打線で躍進。
日航機墜落事故(8月12日)での<中埜肇球団社長>の死去という悲劇で、翌日からの巨人・広島・大洋(現:DeNA)との6連敗を乗り越えての日本一に輝いています。
14日、観客数2万9343人の神宮球場にてCSファイナルステージ「ヤクルトー阪神」第3戦が行われ、阪神は「1イニング2連続失策の自滅で」
「3-6」の逆転負けで、CSファイナルステージを敗退となりました。
レギュラーシーズン86失策の<阪神>ですが、大事な試合の7回裏に2連続で失策が続き「3-0」から一気に「3-5」と逆転されてしまいました。
先発<青柳晃洋>は6回まで無失点に抑える好投も、3点リードの7回2死満塁、一塁<マルテ>の悪送球で2失点で「3-2」。1点差に迫られたところで2番手<浜地真澄>と交代したのですが、<浜地真澄>が2死満塁で4番<村上>のぼてぼての投ゴロを一塁手の<マルテ>へグラブトスをしたのが大きく反れて適時内野安打&失策で逆転の走者一掃を喫し「3-5」と逆転されてしまいました。第1Sから合わせて6失策をしているようでは、勝ち残るのは無理でした。
打線は4回に<陽川尚将>の中犠飛で先制に成功。5回2死二、三塁では<大山悠輔>が中前2点適時打を放ち、CS初打点を挙げ、試合は「3-0」と阪神が優勢でしたが、《失策》というチームの課題が露呈。屈辱の逆転負けが今季限りで退任する<矢野燿大監督>の最後の試合となってしまいました。
13日18:01.観客数2万6071人の降りしきる雨の中で試合中断もありましたが神宮球場にてCSファイナルステージ「ヤクルトー阪神」第2戦が行われました。
阪神は、6番<佐藤輝明>を先発から外すオーダーで臨み「3-5」の逆転負けで2敗目を喫し、ヤクルトがアドバンテージの1勝を含めて3勝0敗とし、2年連続の日本シリーズ進出に王手を掛けています。<佐藤輝明>はたとえ3打席三振でも、1打席でも長打が出れば、それだけで流れを変えられる選手です。途中から代打で出てきて、そのまま守備に就きました。それなら、何故最初から出さなかったのでしょうか?
初回、1番<中野拓夢>が右三塁打で出塁、3番<近本光司>の右前安打で先制点を挙げ、幸先良い幕開けでした。
試合を決めたのは三冠王の<村上宗隆>でした。1点ビハインドの3回2死一塁。フルカウントから先発<藤浪晋太郎>の外角低めの直球を、左翼席に「1-2」と逆転弾を放っています。<藤浪晋太郎>は、3回61球2安打4奪三振2失点(自責点2)で降板でした。
阪神はその後、4回には<長岡>が2番手<西純矢>から右翼席へソロ本塁打。5回には<オスナ>が2試合連発となる2点本塁打を左翼席へ運ばれ「1-5」とされています。前日の第1戦も7安打7得点と打線が機能して快勝でたが、この日も3発の本塁打で虎投手陣を打ち下しました。
2番手<西純矢>は、2階48球5安打4奪三振1四球3失点(自責点3)で降板でした。それにしても、なぜ2番手が、横浜スタジアムで連投して、中2日での<西純矢>だったのか?
ヤクルト先発の<サイスニード>も5回2/3を97球7安打3奪三振1四球の1失点(自責点(1)の投球内容で、初回に<近本光司>の右前適時打で先制されましたが、攻撃陣から援護を受けて2回以降はスコアボードに「0」を並べ続け、落ち着いた投球で阪神打線を抑えています。
12日18:00、観客数2万6499人の小雨の降る神宮球場にてクライマックスシリーズ・ファイナルステージ「ヤクルトー阪神」第1戦が行われ、阪神は「1-7」で黒星発進となりました。ヤクルトはリーグ優勝のアドバンテージの1勝を含めて2勝0敗となっています。
阪神先発<西勇輝>投手が4回80球5安打4奪三振3四球5失点(自責点5)とツバメ打線にノックアウトされ、2番手<ケラー>に引き継いでいます。
初回2死から<山田>、<村上>に連続四球を与えると、2死一、二塁で<オスナ>にシュートを捉えられ、左翼へ特大の先制3ランを浴びてしまいました。その後も<中村>に安打を許しましたが、<サンタナ>を右邪飛に仕留め、初回は3失点でした。
2回2死三塁では<山崎>の適時中前打で追加点を許し4点目。その後は2死二塁で<山田>に四球を与えましたが、4番<村上>を中飛に打ち取り、ピンチをしのいでいます。
3回には先頭<オスナ>に二塁打を浴び、1死三塁で<サンタナ>の中犠飛で1点を失い「0-5」となり、4回は3者連続三振で締めましたが、5回に交代が告げられました。
阪神打線は再三にわたり好機がありましたが、6回代打<梅野隆太郎>の二塁打を足掛かりに、2番<島田海吏>の中前安打の1得点だけで「1-5」としましたが、その裏3番手<加治屋蓮>が<サンタナ>に2点本塁打を浴び「1-7」と突き放されて勝敗が決まりました。
10日14:00、観客数2977人の横浜スタジアムにてクライマックスシリーズ(CS)ファーストステージ「横浜ー阪神」第3戦が行われ、阪神(レギュラーシーズン3位)がDeNA(2位)を「3―2」で降し、2勝1敗でファイナルステージ(6試合制)進出を決めています。
先制点はDeNAでした。2回に先発の<才木浩人>投手が<宮崎>にソロ本塁打を浴びて1点を献上。3回にも1点を失ってなお1死一、三塁で2番手<浜地真澄>に引き継ぎ、<浜地>は<牧>を初球で併殺打に打ち取ってピンチを脱しています。
第2戦で14三振・2安打に抑え込まれた打線は、4回に6番<佐藤輝明>が、先発<浜口>からバックスクリーン右に飛び込むソロ本塁打を放ち、「1-2」と詰め寄りました。
6回には先頭の2番<北條史也>が左翼線への二塁打で出塁すると、3番<近本光司>が右翼フェンス直撃の適時二塁打で「2-2」同点。4番<大山悠輔>が捕邪で1死後、5番<原口文仁>の左前適時打で「2-3」と勝ち越しに成功します。
1点差で終盤に入り、リーグ断トツの防御率を誇る投手陣の継投に入りました。<岩貞祐太>→<西純矢>のあと8回途中からマウンドに上がった<湯浅京己>が9回に1死満塁のピンチを作りましたが、<矢野燿大>監督が自らマウンドに出向いて激励の声掛けに代打<藤田>を二ゴロに打ち取り、二塁手→本塁→一塁とわたる併殺に切り抜け1点差で逃げ切りました。
ファイナルステージは、12日からヤクルト(レギュラーシーズン1位)と神宮球場で対戦します。
9日14:01、観客数3万3037人の横浜スタジアムにてセCSファーストステージ第2戦「DeNAー阪神」が行われ、阪神は「0-1」の完封負けで1勝1敗のタイとなり。ヤクルトとファイナルステージ進出の決定は3戦目に持ち越しとなりました。
阪神打線が先発<大貫>に大苦戦でした。初回2死から<近本光司>が中前打を放って以降、6回まで15人連続アウト、10三振を喫しています。
阪神先発<伊藤将司>も好投でした。初回を三者凡退に斬ると、2回は2死から<ソト>に初安打を許しましたが、続く<大和>を三ゴロで仕留めています。4回まで無得点に抑えました。
5回、先頭<宮崎>に左前安打、<ソト>の連打で無死二、三塁のピンチを背負うと、<大和>に先制の中前適時打を浴びましたが、二走<ソト>の2点目になる本塁生還は中堅<近本光司>の好返球で阻止しています。<伊藤将司>は後続も断ち、5回77球4安打3奪三振1失点で降板、6回からは<西純矢>が2番手で2回を投げ、8回は<ケラー>が無失点で抑えています。
1点を追う7回、<中野拓夢>が遊撃内野安打と二盗で同点の好機。2番<糸原健斗>はバントを決め、<大貫>を降板させました。1死三塁と絶好の同点の好機だったが、2番手・<伊勢>の前に<近本光司>は三邪飛、<大山悠輔>も中飛に打ち取られて無得点に終わりました。
横浜の投手陣に対して14三振、2安打の貧打戦では、完封負けもさもありなんな試合展開でした。
8日14:01、観客数3万3033人の横浜スタジアムにて、セ・リーグCSファーストステージ第1戦「DeNAー阪神」が行われ、阪神が「2-0」で勝利し、ペナントレース制覇のヤクルトが待つファイナルステージ進出に王手をかけています。
先発の<青柳晃洋>投手が6イニングを85球4安打2奪三振1四球の失点0と好投でした。7回は<岩貞祐太>と<浜地真澄>でしのぎ、8回は今季28セーブの<岩崎優>と<湯浅京己>を投入、9回も<湯浅京己>がイニングをまたぐ継投で逃げ切りました。<湯浅京己>は、プロ4年目にして初セーブを挙げています。
打線は両軍無得点の5回に<青柳晃洋>の右前打、<中野拓夢>の中前打で1死一、二塁の好機を作り。2打数無安打の<糸原健斗>に打席が回ると、代打<マルテ>を起用、四球を選んで満塁となり、続く<近本光司>の中前適時打でDeNA<今永>から2点を挙げて、救援陣が守り抜きました。
猛虎一筋16年−。高校時代に発症した1型糖尿病と共に生き、勝てない日々にも前を向いて腕を振り続けた元阪神タイガース投手<岩田稔>が、困難に立ち向かう思考と、これからの夢を明かす『消えそうで消えないペン』が。2022年9月5日に刊行されています
<岩田稔>は大阪桐蔭高2年時に「1型糖尿病」を発症しています。本書によりますと、高校3年の夏、ある大企業の社会人野球チームから内定を取り消されています。
<岩田稔>は常に血糖値測定器とインスリン注射器を持ち歩き、1日4回インスリン注射を打たなければなりません。
本書で岩田氏は、1型糖尿病は、生活習慣病である2型とは異なると強調しています。誤解を避けるためにも、〈インスリン欠乏症〉といった新しい名称に変えることを提案しています。
<岩田稔>は2021年シーズン終盤に球団から戦力外通告を受けました。通告に<岩田稔>は動揺することなく、自然に感謝の言葉を球団側に伝えたといいます。その夜、中学生と小学生の子供たちにも現役引退を伝えています。
2020年10月1日、<岩田稔>は甲子園での中日戦に先発。6回3分の2を無失点で抑え、454日ぶりの勝利を挙げています。この勝利が現役最後の白星となりました。
同じ病を抱える人たち、その家族や、悩みを抱えるすべての人へのエールとなる一冊です。
4日、野球の日本代表「侍ジャパン」の<栗山英樹>監督は東京都内で記者会見し、11月の強化試合4試合に臨むメンバー28人を発表しています。史上8人目の「3冠王」(打率3割1分8厘、56本塁打、134打点)となった<村上宗隆>(ヤクルト)や完全試合を達成した<佐々木朗希>(ロッテ)らを選出し、15人が初めて選ばれる若手中心の構成となっています。
代表チームは「侍ジャパンシリーズ2022」として、11月5日に日本ハム、6日に巨人(いずれも東京ドーム)と試合を行い、11月9、10日は札幌ドームでオーストラリアと対戦します。
【侍ジャパンのメンバー】(註:★は初選出選手)
◆投手 ★<佐々木朗希>(ロッテ)★<森浦大輔>(広島)★<高橋宏斗>(中日)★<大勢>(巨人)★<宮城大弥>(オリックス)
<伊藤大海>(日本ハム) <森下 暢仁>(広島)★<戸郷翔征>(巨人)<今永昇太>(DeNA)★<山崎颯一郎>(オリックス)
★<与座海人>(西武)★<高橋奎二>(ヤクルト)★<湯浅 京己>(阪神)
◆捕手 <森友哉>(西武)<甲斐拓也>(ソフトバンク)<中村悠平>(ヤクルト)
◆内野手 <山田哲人>(ヤクルト)<源田壮亮>(西武)★<牧秀悟>(DeNA)<岡本和真>(巨人)★<中野拓夢>(阪神)
<村上宗隆>(ヤクルト)
◆外野手 <周東佑京>(ソフトバンク)★<近本光司>(阪神)★<佐藤輝明>(阪神)<近藤健介>(日本ハム)
★<塩見泰隆>(ヤクルト)<西川龍馬>(広島)
2日14:01、観客数4万2539人の阪神甲子園球場にて「阪神ーヤクルト」25回(最終)戦が行われ、延長12回まで4時間10分を戦い、規定により「3-3」の引き分けとしています。
阪神は、9回表に「1-3」と逆転されましたが、その9回裏に2点差を追いつき、引き分けとしています。<矢野燿大>監督はベンチ入り26人全員を起用する采配を執り、けが人がでれば、交代選手がいないことによる没収試合になる薄氷の闘いでした。
野手全員が出場することは稀にありますが、ベンチ入りした9投手も全員登板。プロ野球では過去にもあまり例がない試合になりました。
先発の<西純矢>が3回無失点で降板。その後は最優秀中継ぎ(ホールド)投手のタイトルがかかっていた<湯浅京己>から<島本浩也>→<岩崎優>→<岩貞祐太>→<加治屋蓮>と小刻みにつなぎ、1点リードの9回は7番手<ケラー>がセーブに失敗するも<小林>が1/3回を抑え得ています。
9回裏に代打<マルテ>、代走<小幡>が起用され、1点を追う2死一、二塁で<栄枝裕貴>捕手が代打でプロ初出場初安打初打点の同点打を放ち、ベンチ入りの野手17人が全員が出場しています。
「3-3」で延長に突入すると、<才木浩人>が9番手で登板。3回を投げ抜き無失点に抑えています。
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