「1ドル=147円78銭~147円80銭」
7月
28日
28日午前の東京外国為替市場で、円相場は下落でした。12時時点は「1ドル=147円84〜87銭」と前週末17時時点と比べて47銭の円安・ドル高でした。
米国と欧州連合(EU)が貿易交渉で合意し、<トランプ米政権>の関税政策を巡る不確実性が低下したとの見方から円売り・ドル買いが優勢でした。日本の政局混迷も円相場の重荷となり、一時「1ドル=148円02銭」近辺まで下落しています。
27日、<トランプ米大統領>と(EU)の<フォンデアライエン欧州委員長>は貿易交渉で合意に達したと発表。米国が(EU)にかける相互関税や自動車関税の税率を(15%)とします。前週の日本に続いて(EU)も米国との合意に至ったことで他の国・地域の交渉も進展するとの期待感が高まっており、世界経済を巡る不透明感が和らぐとの見方が円売り・ドル買いにつながりました。
28日、自民党は党本部で両院議員懇談会を開きます。党内からは参院選に敗北した<石破茂首相>の続投方針に反発する声が挙がっています。<石破茂首相>が退陣すれば、より拡張的な財政政策を好む次期政権が誕生するとの思惑がくすぶっているのも円相場を下押ししています。
円相場は「1ドル=147円52銭」近辺まで下げ渋る場面もありました。10時前の中値決済にかけて輸出企業など国内実需筋の円買い・ドル売りが意識されて相場を支えています。