日経平均株価(6月17日)終値3万8536円74銭
6月
17日
17日午前の東京株式市場で日経平均株価は続伸し、午前終値は前日比189円75銭(0.50%)高の3万8501円08銭でしたた。
中東情勢を巡る過度な警戒がいったん後退し、前日の米株式相場も上昇していたことで値がさのハイテク株を中心に買われています。外国為替市場の円安・ドル高進行も追い風となりました。一方、日米関税交渉の先行き不透明感は強く、買い一巡後は利益確定売りが出て上値を抑えています。
イスラエルとイランの軍事衝突を巡り、イランが敵対的行為を止め、核開発計画に関する協議の再開を模索していると16日報道されています。<トランプ米大統領>も「基本的に交渉のテーブルに着いていると思う。イランは合意への署名を望んでいる」と発言し、停戦に向けた動きが進んでいるとの見方が強まりました。
一方、日米関税交渉の先行き不透明感は上値を抑えています。<石破茂首相>は16日(日本時間17日午前)、カナダで<トランプ米大統領>と会談。会談後に<石破茂首相>は「双方の認識が一致していない点が残っている。パッケージ全体の合意には至っていない」と述べ、合意に向けて隔たりがあることを示唆しています。
地政学リスクの後退は好材料ですが、日本企業の業績に影響を与える日米関税交渉の決着の難しさは投資家の上値追いを抑える要因となっているようです。
終値は、前日比225円41銭(0.59%)高の3万8536円74銭で終えています。(2月21日)以来、約4カ月ぶりの高値水準となりました。