米1~3月期の(GDP)前期比「0・3%減」@米商務省
5月
1日
30日、米商務省が発表しました1~3月期の実質国内総生産(GDP、季節調整済み)速報値は、年率換算で前期比「0.3%減」でした。堅調だった前期(2.4%増)から一転、マイナス成長に転換しています。市場予測は(0.4%増)で、小幅ながらプラス圏にとどまるとの見方でした。
<トランプ政権>の大規模な関税引き上げを前に輸入が急増したのが主因ですが、個人消費も減速でした。米経済がマイナス成長に沈むのは、2022年1~3月期以来3年ぶりになります。
輸入は(41.3%増)でマイナスだった前期(1.9%減)から一転、大幅なプラスに転じています。1月20日に発足した<トランプ政権>は大幅な関税引き上げを公約しており、関税コストが重くなる前に米国内業者が大幅に輸入を増やす「駆け込み需要」が発生しています。輸入の増加は統計上(GDP)を押し下げ、今回のマイナス成長の最大の原因となりました。
米(GDP)の3分の2を占める個人消費は(1.8%増)で前期(4.0%)を大幅に下回りました。自動車などの消費に加え、外食・宿泊などが低調でした。景気の先行き不安で消費意欲が冷え込んでいる可能性があります。住宅投資も(1.3%増)で前期(5.5%増)から減少でした。企業の設備投資は(9.8%増)です。