「1ドル=143円40銭~143円41銭」(4月25日)
4月
25日
25日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ83銭の円安・ドル高の「1ドル=143円40〜42銭」で推移しています。日米財務相会談で為替目標の議論がされず、円安是正への思惑が後退しました。米中間の通商問題を巡る緊張が和らぐとの期待感から投資家心理が上向き、日本株相場の上昇とも歩調を合わせるように「低リスク通貨」とされる円には売りが増えています。
<加藤勝信財務相>は24日(日本時間25日)、米ワシントンでの日米財務相会談後に記者会見し「為替水準の目標やそれに対する枠組みの話は全くなかった」と語りました。<ベッセント米財務長官>は23日に「特定の通貨目標を求める考えはない」と話していましたが、改めて円売り・ドル買いが出ています。
米ブルームバーグ通信は25日、中国政府が米国の輸入品に課した(125%)の関税を一部製品で停止することを検討していると伝えました。25日の日経平均株価は3営業日続伸でした。投資家心理の改善が円売り・ドル買いを促しています。
総務省が25日発表しました4月の都区部消費者物価指数(CPI)は、生鮮食品を除く総合が前年同月比(3.4%上昇)し、上昇率は3月(2.4%上昇)から拡大し、市場予想の(3.2%上昇)も上回りました。国内の物価上昇圧力の高まりが日銀の追加利上げを後押しするとの見方は円の下値を支えています。