28日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は一進一退で始まりました。同日朝発表の米物価指標が市場の想定通りの内容でした。物価上振れへの警戒が薄れ、株買いにつながっていますが、ハイテク株への売りが続いており、投資家心理の重荷となっています。
<トランプ米政権>による関税政策は、引き続き投資家心理の重荷になっています。前日にはカナダとメキシコに3月4日から関税を課す方針を示したほか、中国には追加関税(10%)を発動する考えです。これに対し、中国は報復措置に出る可能性を示唆しています。米国の物価上昇や景気の悪化につながるとの懸念は根強く、株価の上値を抑えています。
ダウ平均株価は、前日比601ドル41セント(1.39%)高の4万3840ドル91セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比302.86ポイント(1.63%)高の1万8847.28で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比92.93ポイント (1.59%)高の5954.50で終えています。