日銀の追加利上げ観測
2月
19日
日銀の追加利上げ観測の強まりを受け、長期金利の上昇傾向が鮮明となっています。18日の東京債券市場で、長期金利の指標となる新発10年物国債(第377回債)の流通利回りは(1.430%)まで上昇(債券価格は下落)し、2009年11月以来、約15年3カ月ぶりの高水準となりました。金利の先高観から投資家による国債売却の動きに拍車が掛かっています。
日銀は、先行きの政策運営について<植田和男総裁>が、「経済・物価の見通しが実現していくとすれば、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していく」との考えを繰り返し表明しています。
さらに、<田村直樹審議委員>は今月6日の講演で、利上げの最終的な到達点について「25年度後半には少なくとも1%程度まで(政策)金利を引き上げておくことが必要だ」と強調していました。