今年の読書(69)『ヒストリー・オブ・マッドマックス 映画の超暴力』メルビン・ゼッド(K&Bパブリッシャーズ)
12月
26日
映画『マッドマックス』は、監督の<ジョージ・ミラー>と「マックス・ロカタンスキー」役の主演を務めた<メル・ギブソン>の出世作品であり、後にシリーズ化〈『マッドマックス2』(1981年)・『マッドマックス/サンダードーム』(1985年)・『マッドマックス 怒りのデス・ロード』(2015年)・『マッドマックス:フュリオサ』(2024)〉されています。特殊撮影や舞台設定など、国内外の多くの作品に影響を与えました。
本書『ヒストリー・オブ・マッドマックス 映画の超暴力』(1万2500円)は、フランスの「マッドマックス」研究家<メルビン・ゼッド>が手がけ、翻訳は<品川亮>、監修は<白石知聖>と<ギンティ小林>が担当しています。
本書は、シリーズの原点である1979年公開の『マッドマックス』のすべてを解き明かすメイキングブックです。著者<メルビン・ゼッド>が聖地オーストラリアに幾度も赴いて関係者たちに話を聞いて回り、彼らの言葉や物証にもとづく事実のみを集めてまとめ上げています。本書のみの写真資料も豊富に掲載されています。
なお、『マッドマックス』のメイキングブックとしては、<イアン・ネイサン>(監修:神武 団四郎・ 翻訳:富原 まさ江 )による『レジェン ド・ オブ ・ マッドマックス ー完全メイキングブック「マッドマックス」 から「 マッドマックス: フュリオサ」 までー』が2024年5月31日に(3960円・玄光社)より発売されています。