沖縄戦の戦没者の遺骨を40年以上にわたって収集し続けてきた<具志堅隆松>さんを追ったドキュメンタリー『骨を掘る男』が、2024年6月15日より公開されています。
沖縄本島には激戦地だった南部を中心に、住民の人々や旧日本軍兵士、さらには米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、現在も3000柱近く眠っていると言われています。
28歳から遺骨収集を続け、これまでに約400柱を探し出したという70歳の<具志堅>さんは、砕けて散乱した小さな骨や茶碗のひとかけら、手榴弾の破片、火炎放射の跡など、拾い集めた断片をもとに、その遺骨が兵士のものか民間人のものか、そしてどのような最期を遂げたのかを推察し、思いを馳せ、弔います。
自身も沖縄戦で大叔母を亡くした映画作家<奥間勝也>監督が<具志堅>さんの遺骨収集に同行して大叔母の生きた痕跡を追い、沖縄戦のアーカイブ映像を交えながら、沖縄の歴史と現在を映し出しています。