「1ドル=155円83銭」
5月
20日
20日早朝の東京外国為替市場で、円相場は横ばい圏で推移しています。8時30分時点は「1ドル=155円80〜81銭」と前週末17時時点と比べて1銭の円高・ドル安でした。
日米の金利差が開いた状態が続くとの見方から円の上値は重く、米利下げ観測や日銀の政策正常化観測に基づいた円買いは今のところありません。
前週末のニューヨーク市場で、円相場は一時「1ドル=155円88銭」まで下落でした。米連邦準備理事会(FRB)の<ボウマン理事>が米インフレの鈍化について「今年はまだ一段の進展が見られない」などと話し、前週発表の米消費者物価指数(CPI)などを受けて持ち直していた米利下げ観測がやや修正されています。一方、利下げへの期待が根強い米株式市場では前週末、ダウ工業株30種平均株価が史上初の4万ドル台で終えています。投資家のリスク選好姿勢が強まっているのも円売りを促しました。
日銀が17日の国債買い入れオペ(公開市場操作)で購入予定額を据え置き、金融政策の正常化が一段と進むとの見方が減っているのも円の重荷となっています。