15日、米労働省が1発表しました4月の消費者物価指数(CPI)は、前年同月比「3・4%」の上昇でした。伸び率は前月の(3・5%)からやや鈍化しています。
伸び率が前月を下回るのは、1月以来3カ月ぶりです。依然として高い水準ですが、市場予測通りだったことで、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ開始が遅れるとの過度な警戒感が和らいでいます。
4月のエネルギー価格は(2・6%)上昇で、伸び率は前月(2・1%上昇)から加速しています。食料品も(2・2%)上昇で前月と同水準でしたが、家賃など住居費は(5・5%)上昇で前月(5・7%上昇)を下回りました。
変動の大きなエネルギーと食料品を除くコア指数は(3・6%)上昇で、伸び率は前月(3・8%上昇)から鈍化しています。
(FRB)はインフレ(物価上昇)抑制のため2022年3月に始めた利上げを打ち止めにし、2024年内に利下げに転じる予定です。4月の(CPI)が想定通りの結果だったことを受け、外国為替市場では円買い・ドル売りの取引が増え、円相場は一時「1ドル=154円台後半」をつけています。