14日、欧州中央銀行(ECB)は金融政策を議論する定例理事会を開き、主要政策金利を(4.50%)に維持することを決めています。据え置きは2会合連続となりました。インフレ率が急速に鈍化する中、現行の金利水準を長期間維持することで(2%)の物価目標を達成できると判断。市場で高まる利下げ観測をけん制しています。
上限金利の限界貸出金利を(4.75%)、民間銀行が(EC)に資金を預ける際に適用する中銀預入金利は(4.00%)を維持します。
11月のユーロ圏の消費者物価指数(速報値)は前年同月比(2.4%上昇)と、伸び率は7カ月連続で鈍化。2年4カ月ぶりの低水準となりました。
(ECB)は声明で、昨年7月以降急速に実施した利上げが「経済に力強く浸透している」とし、インフレ率の押し下げに寄与したと評価しましたが、「(インフレ率が)再び一時的に上昇する可能性が高い」との懸念も表明。「政策金利は必要な限り、十分に景気抑制的な水準に設定される」との見通しを示しています。