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- 今年の読書(54)『オムニバス』誉田哲也(光文社文庫)
著者<本田哲也>の大人気「姫川玲子」シリーズとして『ストロベリーナイト』(2006年2月刊)に始まり、本書『オムニバス』(2021年2月刊)まで10冊が刊行されていますが、『シンメトリー』(2008年2月刊)・『インデックス』(2014年11月刊)に続く3冊目の短編集となります。
文庫本としては、2023年7月20日に発売され、各誌で掲載されました7篇が収められています。
主人公は「姫川玲子」は、 警視庁刑事部捜査一課殺人犯捜査第十一係姫川班を率いる警部補の立場で、事件がなければ休日も待機もシフトどおりに取れるのだが、そううまくはいかない。各署に立てられた特捜本部に入ることもあれば、人手が足りない所轄の応援に回ることもある。激務の中、事件に挑み続ける彼女の集中力と行動・観察力でもって、被疑者に迫り、事件の真相を暴いていきます。
各短篇は独立していますが、『赤い靴』と『青い腕』は連作短編の構成となっています。
冒頭で、因縁の天敵刑事「勝俣健作」が登場してきますので、楽しみにしていたのですが、さわりだけでした。また、警視庁練馬署強行犯係の42歳の女性刑事「魚住久江」が登場する『ドルチェ』などの主人公となる「魚住久江」の名前が姫川班の新規メンバー名として登場、<誉田哲也>ファンとしては、ニヤリとするサービスも楽しめました。
なお、9月10日(日)<18:55~21:00>「BSテレ」にて『ドルチェ』の続編となります、<檀れい>主演の『誉田哲也サスペンス〈ドンナビアンカ〉~刑事魚住久江~』の放送があります。
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