<仲邑菫三段>(46)第26期女流棋聖戦挑戦権獲得
12月
9日
持ち時間が両対局者に3時間ずつある十段戦などとは異なり、女流棋聖戦は持ち時間がなく、1手30秒以内に打つことが求められる早碁(1分の考慮時間は10回あります)ですが、<仲邑菫三段>は序盤に優位に立つとほぼミスなく打ち進め、<藤沢里菜女流本因坊>を振り切りました。
予選を勝ち抜き、4期続けて16人による本戦トーナメントに入った<仲邑菫三段>は、<佃亜希子六段>(51)や扇興杯のタイトルを持つ<牛栄子>四段(23)に勝利。今月1日の準決勝では、平成25年に女流本因坊を獲得している<向井千瑛>六段(34)を破っています。
プロ4年目の<仲邑菫三段>は今年4月、全タイトルを通し史上最年少の13歳1カ月で女流名人戦三番勝負に挑みましたが、<藤沢里菜女流名人>に敗れています。7月にはトーナメントの扇興杯女流最強戦決勝では、<牛栄子四段>に敗れタイトル獲得を逃しています。現在の最年少タイトル獲得記録は2014年、<藤沢里菜女流本因坊>がトーナメント棋戦の会津中央病院杯を制した15歳9カ月で、記録更新に期待がかかります。