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神戸:ファルコンの散歩メモ

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今年の読書(41)『クジラアタマの王様』伊坂幸太郎(新潮文庫)

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<伊坂幸太郎>の『陽気なギャングが地球を回す』(2003年2月10日・祥伝社)を原作とする<リー・ユー>監督作『陽光劫匪(原題)』や『マリア・ビートル』(2010年9月24日・角川書店)を原作とする<デヴィッド・リーチ>監督作『ブレット・トレイン』の公開が控えていますが、『首折り男のための協奏曲』以来の《伊坂ワールド》が楽しめた『クジラアタマの王様』は、2019年7月に単行本が刊行され、2022年7月1日に文庫本として発売されています。

主人公となる登場人物として、製菓会社に勤める「岸」、都会議員の「池野内」、ミュージシャンの「小沢ヒジリ」の3人が登場。彼らは共通する「夢」=「体験」を持っているというつながりがありました。

夢の中で巨大な鳥「ハシビロコウ」と戦う彼らは、現実の世界で複雑に絡み合い「夢」の中で負けるとと現実世界で災いが起こり、勝てばいい方向に人生が進むという現実に気が付きます。

新型インフルエンザが流行する前に、「鳥インフルエンザ」禍のパニック状況を先取りした結末はこれぞ《伊坂マジック》ともいえます。

また文中に<川口澄子>さんの本文挿画としての「台詞のない漫画イラスト」が、本文の行間を埋めるのに多大な貢献をしている一冊でした。
#ブログ #文庫本 #読書

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