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- 今年の読書(23)『雨に消えた向日葵』吉川英梨(幻冬舎文庫)
本書『雨に消えた向日葵』は、2019年9月に単行本が刊行され、2022年3月10日に文庫本が発売されています。
著者<吉川英梨>は、『アゲハ 女性秘匿阿捜査官 原麻希』から始まる〈ハラマキ〉シリーズに始まり、女性公安官「黒江律子」を主人公に据えた『十三階』シリーズ、元警視庁の刑事「五味京介」が教官の〈警視庁53教場〉シリーズなど、警察を舞台にしている作品が多く、気になる作家の一人です。
埼玉県坂戸市で小学五年の美少女と評判の「石岡葵」が失踪した所から事件は始まります。最後に目撃されたのは豪雨の中を、小学校からひとりで帰宅するために歩く姿でした。現場には傘一本しか残されていませんでした。
誘拐か、家出か、事故か。「葵」が一か月前に同じ場所で男につきまとわれたという姉「沙希」の供述を受け、県警捜査一課の「奈良健市」も坂戸市に急行します。
二転三転する証言、電車内で発見された「葵」の私物、少女に目を付けていたという中学生グループ4人組。担任教師の児童ポルノ趣味、情報が錯綜し、捜査本部も縮小され家族が激しく焦燥に駆られるなか、2年後に捜査本部も解散となり、「奈良」刑事の執念の捜査で、思わぬ手掛かりから真相に迫っていきます。
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