今年の読書(52)『手塚治虫の山』(山と溪谷社)
7月
7日
山・自然・動物を舞台とした漫画も多く残した<手塚治虫>(1928年(昭和3年)11月3日~1989年(平成元年)2月9日) ですが、「いかに生きるか」という普遍的なメッセージを漫画で伝えています。
同社初の試みとなる、<手塚治虫>が描いた山・自然・動物を舞台とする漫画10編を集めたアンソロジーです。時代を超えて、「いかに生きるか」という普遍的なメッセージが感じ取れる1冊にまとめられています。
「落盤」1959年~「山の彼方の空紅く」1982年に発表された作品が収録されています。人間だけでなく、山も動物も、万物すべてを「生命」ととらえ、その尊さを訴える<手塚治虫>の強い思想が全編を通して伝わってきます。
【収録作の初出作品・刊行年】
・「魔の山」 1972年8月6日『週刊少年サンデー』(小学館)掲載
・「山楝蛇」 1972年9月4日『漫画サンデー』増刊号(実業之日本社)掲載
・「山の彼方の空紅く」 1982年5月『ジャストコミック』(光文社)掲載
・「モモンガのムサ」 1971年11月22日『週刊少年ジャンプ』(集英社) 「ライオンブックス」第9話として掲載
・「モンモン山が泣いてるよ」 1979年1月『月刊少年ジャンプ』(集英社)掲載
・「ブラック・ジャック ー昭和新山ー」 1976年11月15日『週刊少年チャンピオン』(秋田書店)
・「雪野郎」 1969年12月3日『少年チャンピオン』(秋田書店))「ザ・クレーター」第9話として掲載
・「落盤」 1959年9月15日『X』第3号(鈴木出版)掲載
・「山太郎かえる」 1980年1月『月刊少年ジャンプ』(集英社)掲載
・「火の山」 1979年4月20日『ビッグゴールド』No.2(小学館)掲載