< 小型「原始太陽系」と考えられるおうし座の若い恒星「DM星」を取り巻くちりの円盤(画像:アルマ電波望遠鏡) >
地球からおうし座の方向に約470光年離れた若い恒星を円盤状に取り巻くちりやガスを、アルマ電波望遠鏡(南米チリ)で詳細に観測したところ、小型の「原始太陽系」と考えられることが分かった。ちりなどから惑星ができ始めているか、今後できるとみられ、地球と同じような岩石惑星の形成過程を探る重要な手掛かりになるといいます。
国立天文台や自然科学研究機構アストロバイオロジーセンター、工学院大などの研究チームが、東京都小金井市の法政大で始まった日本天文学会で15日に報告します。
この恒星「おうし座DM星」は質量が太陽の半分程度で、誕生後300万~500万年しかたっていません。詳細な観測の結果、円盤状のちりやガスは、内側と外側の二つのリングで構成されることが判明。太陽系で言えば、内側リングは小惑星帯(火星と木星の間)、外側リングは天王星の公転軌道にほぼ相当するようです。
岩石惑星は太陽に当たる恒星から近い所に形成されると考えられていますが、明るい恒星の近くにある暗い惑星を直接観測するのは容易ではありませんが、赤外線で観測すると形成途中の惑星を捉えられる可能性があるとされ、「太陽系とよく似た惑星が造られそうだと予測されています。
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