今年の読書(19)『埋もれた牙』堂場瞬一(講談社文庫)
3月
9日
地元ということで、旧友の<長崎>から、20歳になる姪の<恵>が行方不明との相談を受け、大きな事件もなく<瀧>は、交番勤務から引き上げられたばかりの新人<野田あかね>を相棒として捜査を始めます。
二人の地道な調査で、過去にも今回と同じように、市内に住む地方出身の若い女性4人が、ほぼ10年ごとに姿を消していることが分かり、ある地元議員の名前に辿りつきます。
そんなおり、上司から捜査中止の圧力がかかりますが、<瀧>は、監禁されていた<恵>を救出するとともに、事件の真相に辿りついていきます。
地元「吉祥寺」の情報や人間関係をうまく絡めながらの構成、今後の<瀧>と<野田あかね>とのコンビの活躍にシリーズ化を期待したい内容でした。