無人探査機「ニューホライズンズ」が最も遠い天体に到達
1月
2日
宇宙を13年かけて飛行し、太陽から約65億キロメートル離れた天体「ウルティマトゥーレ」に接近しました。太陽系の初期の姿をとどめているとみられ、太陽系の歴史解明につながる成果が期待されています。
米東部時間1月1日未明(日本時間1月1日14:33)に接近し、約10時間かけて探査機から地球に届けられた信号を確認しています。高速で飛行する探査機が天体を通り過ぎるときに、約3500キロメートルまで近づいて高解像度カメラなどで観測しました。詳細な撮影画像は数日後から地球に順次届いて公開される予定です。
「ウルティマトゥーレ」は長さ32キロメートルのピーナツ状の岩石天体とみられる。太陽系の最も外側を回る惑星の海王星よりもさらに遠い「カイパーベルト」と呼ばれる天体の密集地帯で2014年に発見されています。
「ニューホライズンズ」は地球を2006年1月19日にケープカナベラル空軍基地にて打ち上げられ、木星に接近するなどして太陽系の外側を目指しました。2015年には冥王星にも到達して地表を観測しています。