「恐竜の歯の化石」@徳島県立博物館
8月
10日
福井県立恐竜博物館の<東洋一>特別館長によると、三重県鳥羽市の地層「松尾層群」と同時期。当時の日本は大陸と地続きで、地層は海の沿岸部に当たるとみられています。
徳島県立博物館によると、地層は私有地の山林の中にあり、露出している幅約30センチ、長さ1メートルの部分から化石が見つかっています。周辺では、これまでに鳥脚類と竜脚類の歯の化石が発見されましたが、地層の特定はできていませんでした。
歯の化石3点のうち一つは、長さ3・8センチで竜脚類では国内最大級。V字形の摩耗面などの特徴から、竜脚類「ティタノサウルス」の仲間と考えられています。長い首と尾が特徴的で、体長15メートルほどと推定されています。
鳥脚類(イグアノドンの仲間など)の背中部分とみられる化石2点も見つかった。
徳島県立博物館によると、白亜紀の恐竜化石の多くは、北陸地域など中央構造線の北側で見つかっています。構造線より南部は大半は海だったため、恐竜の化石の例は少なく、構造線より南で確認された今回の地層では、かつての沿岸部に生息した恐竜の化石が期待できます。「恐竜が沿岸部にどう出現し、生息していたのかも研究が進むことを期待した緒です。
化石は10日から県立博物館で展示されます。