気になる化石「パレオパラドキシア」
7月
27日
「パレオパラドキシア」は「謎めいた古生物」という意味で、約2300万~1000万年前に北太平洋沿岸に生息していました。
科学博物館の生命進化史研究グループ<木村由莉>研究員は「非常に状態が良い化石。筋肉の付き方など、生態を解き明かす大きな手掛かりだ」としています。
化石は長さ約30センチ、重さ約1キロ。昨年6月、収蔵庫の古い木箱に入っているのを、<木村>さんが見つけました。海の哺乳類の太ももだと思われたが、はっきりしませんでした。
他地域で発見された化石と比較し、形状から「パレオパラドキシア」の右後ろ脚の大腿骨であることを確認、発見された地層や、化石に付いていた堆積(たいせき)物の分析から、1600万~1000万年前の化石で、全長3メートルほどの個体だと考えられるそうです。