< 『時刻表二万キロ』(河出書房新社) >
1977(昭和52)年の5月28日、故<宮脇俊三>(1926年12月9日 ~2003年2月26日)が国鉄の全線およそ2万キロに「完乗」しました。
のちにその過程を題材にした『時刻表二万キロ』を出版し、紀行作家として活躍した<宮脇俊三>さんです。1978年河出書房新社より刊行。本書により同年の日本ノンフィクション賞受賞、新評交通部門賞受賞しています。
タイトルの「2万キロ」は当時の国鉄の旅客営業キロが20,992.9キロメートルであったことによります。簡潔な中に風景描写やユーモアを織り込んだ文章は鉄道ファン以外にも受け入れられ、鉄道を主題とした紀行文としては屈指の名作と言われています。
ちなみに全14章からの構成で、最後の一線は、第13章で記述されています「足尾線 」(現在のわたらせ渓谷鐵道間藤駅)でした。
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