今年の読書(4)『結婚相手は抽選で』垣谷美雨(双葉文庫)
1月
7日
女性陣は、看護師の<鈴掛好美>、テレビ局に勤める<名村奈々>が登場、男性陣はツアーコンダクターの<銀林嵐望>とシステムエンジニアの<宮坂龍彦>達が、それぞれの異性感をもちながら、「抽選お見合い会」に参加してゆくさまがコミカルに描かれています。
<銀林>は男前と両親が有名人ということで結婚に踏み切る女性が少なく、また<宮坂>を含めたモテないオタク仲間たちは、デートの機会ができることで心浮き立っています。
それぞれの登場人物たちの生まれた家庭環境を背景に、「結婚」の意味を考えさせる構成で、非現実的(?)な発想がゆえに、それぞれの男女に希望が見いだせるエンディングまで、面白く読めました。