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- 今年の読書(95)『刑事たちの聖戦』久間十義(角川文庫)
物語は、7年前に世間を揺るがした6000億円の「明和銀行」の不正融資に絡み、旧大蔵省の官僚が二人殺されるところから始まります。
フィクションでありながら、1997(平成9)年に発覚した「第一勧業銀行(現みずほ銀行)」の460億円に上る不正融資事件と、大蔵省接待汚職事件を思いうかべてしまいました。
不正融資を捜査していた<松浦>刑事は捜査中に殉職してしまいますが、一人残された息子<亮右>は家に閉じこもるようになります。<松浦>の同僚<赤松>刑事の指導もあり、社会復帰を目指しているなかに事件は起こります。
公安部は、殺人事件の犯人として<亮右>を身柄を拘束しようとしますが、<赤松>は事前の情報から<亮右>を緊急避難させます。
銀行の不正問題に絡み、人生の方向を狂わされた周囲の人物たちと、公安部と刑事部の権力と陰謀の対立の中、手に汗握る展開が広がります。
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