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- 今年の読書(86)『災厄の紳士』D.M.ディブァイン(創元推理文庫)
イギリスにおいて刊行されたのは1971年ですが、2009年に翻訳「原書房2010本格ミステりベスト10」の海外ランキング1位ということで読んでみました。
妻がいながら定職に就かず、女性を口説いてジゴロ生活をしている27歳の<ネヴィル>は、一度父親の反対で幼友達の<ハリー>と結婚に至らなかった<アルマ>に言い寄って婚約までこぎつけようと努力しますが、その陰には<アルマ>の父親<エリック>に対する恨みを持つ人物の策略がありました。
<ネヴィル>が<アルマ>に近づいたのは、昔は有名作家として売れっ子だった<エリック>から大金を巻き上げるためにだけですが、<エリック>のアトリエで殺されているのが見つかり、大金も行方知れずです。
失恋を繰り返す妹を心配する姉<サラ>と、事件解決にあたる主席警部<ボグ>の脇役たちがいい働きをしており、各所に伏線をめぐらしながら、思わぬ結末が待ち受けています。
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