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ツナ缶レビュー zu-mix3.0

https://jp.bloguru.com/zumix
  • ハッシュタグ「#びんながまぐろ」の検索結果57件

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■初めての方は、国産ツナ缶の面白いとこをつまみ食いできる #めずらしいツナ缶 がおすすめです。
ゴースト「ツナ缶にしき」にご用の方は、←からどうぞ。

 おしらせ
 ・zu-mix3.0自家通販でツナ缶解説本を手売りしています。クレカ対応。
 ツナ缶レビューに大ボリュームの解説を交えた「ツナ缶の本 The Unlimited」が人気です。

200缶 サスナ・おりづるソリッド(8年弱熟成) 日本にこれだけのツナ缶があるって、誰が知っていただろう

スレッド
200缶 サスナ・おりづるソリ... びん長まぐろの白身が輪切り状に... びん長まぐろの白身が輪切り状になっています。ボリューム感のあるお料理に。

サスナ SHC おりづる印 まぐろ油漬(2014)
(おりづるソリッド(ホワイトミート))
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・準高級品



こんなツナ缶です


おねだん
かなり(100円ちょっと)
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(しっとり綿実油)
身のほぐし方
年輪状のかたまり肉(ソリッドタイプ)

おすすめの食べ方
感傷にひたりながら
白飯と一緒に黙々と


 

従業員向けの福利厚生・極


 関係者や近隣住民向けに直販されているおりづるシリーズのうち、最古参と思われる製品がこのおりづる印まぐろ油漬。通称「おりづるソリッド」。2022年現在、一箱24入で買った単価は200円を切り、ギリ200円超えの由比缶詰所をしのいで最安価のビンナガ綿実油漬ソリッド(小型缶/F3号)になっている。BtoCとして開かれた販路を求めていった由比缶詰所が価格へ転嫁できているのに対し、どこまでもBtoBを貫くことで価格を据え置いたサスナ。
 
 かつて、拙著「ツナ缶の本 The Unlimited」で同社へお手紙をしたためた際「他社にない製品」が同社の魅力であるとお答えいただいた。確かに、これは他社にない製品だ。黙して裏方に徹する、福利厚生を極めたツナ缶であるといえよう。

 今回はツナ缶レビュー200缶記念で、珍しく・おいしく・高品質な・スタンダードなツナ缶を食べたくて、ツナ棚から2014年製造のおりづるソリッドを持ってきた。EOフタのデザインに00年代を感じるし、賞味期限が新しい割にクラシカルな魅力に溢れている。
 そして。2014年の購入当初、やはり200円いかないくらいの金額だったような記憶がある。今も「200円いかないような金額」。送料は実費となるが、取り寄せると由比缶やシーチキンファンシー(F3)にない独特の魅力を感じ取れると思う。
 2014.7製造。製造から8年弱経過した、長期熟成品のおりづるソリッドを実食する。
 
 

缶を開けたところ


  
 年輪状の身が入っている。
四年置いていたことで油と身がよく馴染んでいて、とてもやわらかい。
 白飯に合う。新しい味は以前の由比缶詰所に近いと考えると、熟成はプラスに効いていたようだ。6年以上の熟成で味に精彩を欠くイメージを持っていたが、おりづるソリッドはきちんと味を保っていた。

 ……本記事が、静岡で最後のツナ缶レビューとなる。
 ツナ缶ブログも200缶を一区切りにして、休養期間を挟んでから、また月1~2缶くらいのペースで再開していきたい。戻る時期は未定で、もしかたら4月かもしれないし、年内に復帰できないかもしれない。一身上の事情が片付いて、落ち着きを取り戻したら、戻ってくる。それまで筆をおくことにする。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.4
・価格   ★★★☆☆ 3.8 #197円/缶
・味覚評価 ★★★★☆ 5.0
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.0 #自社通販、直売
・原産国  国産

☆スペック
固形量70g/内容総量90g
252kcal/缶 食塩相当量0.7g タンパク質18.6g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、野菜汁、食塩、椎茸エキス、昆布エキス
JAN:4560253750023 製造固有記号なし
製造者 株式会社サスナ(静岡県焼津市中里824)
Tuna canning review No.200

~~

■Season1 No.001~No.100



・2013.11.04~2017.12.04 4年1カ月
・10,025g 23,344kcal/Season 27,507円
・国産ツナ缶比率 82%


■Season2 No.101~No.200



・2017.12.31~2022.03.31 4年3カ月
・国産ツナ缶比率 78%

■8年4ヵ月のうちにレビューした国産ツナ缶:

160缶




 ツナ缶は、次の季節(Season)へ。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #サスナ #ソリッド #綿実油漬

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189缶 Wild Planet:Albacore Solid Wild Tuna In Extra Virgin Olive Oil 5oz 淡白なツナ缶の実食

スレッド
“刺身用の美味しいマグロを高品... “刺身用の美味しいマグロを高品質のオーガニック・エクストラバージンオリーブオイルに漬けて、抜群の旨みとコク、しっとりした食感に仕上げたツナ缶です。”
(ホームページの意訳)
Wild Planet:Alb...

Wild Planet:Albacore Solid Wild Tuna In Extra Virgin Olive Oil 5oz
びんながまぐろオリーブオイル漬けソリッド・高級品


こんなツナ缶です


おねだん
たぶん5ドルくらい?
魚の種類
ビンナガマグロ(ホワイトミート)
液汁の種類
油漬け(さっぱりオリーブオイル)
身のほぐし方
かたまり肉が二つ、その隙間にほぐし肉が詰まってる

おすすめの食べ方
肉の代わりにして料理に入れるといい感じ


 日本国内では手に入らない、輸入卸のない海外ツナ缶。Wild Planetはアメリカの高級品レンジに相当するブランドの模様。
 パッケージのうたい文句によると小型のビンナガマグロを使っている様子。海外ツナ缶のため、十分なリサーチができていない点ご容赦願いたい。アメリカ語英語の情報源も探したが、書けそうな情報は見つからなかった。
 
 Twitterフォロワーのくりす氏から頂いたツナ缶。氏とのリモート飲み会のついでに開けた。2023.1.19が賞味期限になっている。

☆缶を開けたところ

 小さなかたまり肉が二つ入っている。下味は十分しょっぱくて、食感も硬い。
 油がさっぱりしている。オリーブオイルの香りはほとんどなくて、由比缶詰所の「綿実油」ソリッド缶(No.143)に近い味の印象。ソリッド缶を2つあわせたようなイメージ。向こうのほうがしっかりツナの味するけど。
 淡白ゆえに使う料理はあまり選ばないはず。

 物足りないのでツナマヨ丼にして食べた。魚の臭みが少ないため、マヨネーズの酸味がストレートに届く。
 かたまり肉であることを活かし、肉の代用品として活躍させたい。この使い方なら日本人でもそこまで味の違和感を感じないと思う。
 

☆各種評価


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   N/A
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0
・入手性  N/A #海外ツナ缶
・原産国  メキシコ

☆スペック
内容量 142g
220kcal/缶 食塩相当量0.8g たんぱく質26.0g
原材料 びんながまぐろ、有機オリーブ油(遺伝子組換えでない)、食塩
EAN:829696000572 製造固有番号MI N11ASG NC T1KA1
輸入者 Wild Planet Foods Inc.(1585 Heartwood Dr, McKinleyville, CA 95519) 製品ページ
Tuna canning Review No.189

「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.143)由比缶詰所のソリッド缶

→料理への汎用性(非加熱系の料理)が、このWild Planetより広い。

(No.146)シーチキンファンシー140g

→大きさで競合。5ドル弱くらいのはずだから値段でも競合する。私はこっちのほうが好き。

(No.114)SALICA: Campos VENTRESCA DE ATÚN CLARO EN ACEITE DE OLIVA

→Wild Planetと同じく、輸入卸のない海外ツナ缶。中身はシーチキンとろの海外リージョン版みたいな感じ。これがスペイン人の好むツナ缶ということだろうか。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #オリーブオイル漬 #ソリッド #海外ツナ缶

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シックなラベルでおしゃれ 52&182缶 KOマートプレミアムセレクション まぐろ油漬 2種レビュー 

スレッド
KOmart Premium ...

KOmart Premium Selection まぐろ油漬ほぐし身・まぐろフレーク
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・高級品

KOmart Premium ...

KOmart Premium Selection まぐろ油漬ブロックタイプ・まぐろファンシー
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・高級品

白と紺で高級感のある プライベートブランドなビンナガ綿実油漬


 静岡ローカルスーパー、KOマートのプライベートブランドツナ缶。KOマートファインという高級スーパーを展開しており、それにあわせた高級感あるパッケージデザインをまとった。2種類とも同じビンナガマグロの綿実油漬で、違いは身のほぐし方と値段のみ。兄弟品ということで、まとめてレビューする。
 フレーク缶のほうは昔レビューしていた(No.58)。その時から見た目が大きく変わったものの、JANコードもレシピも変わっていないため58缶2回目と表記した。ファンシー缶は今回が初めて。
 
 OEM製造元が由比缶詰所で、製品スペックも由比缶詰所のホワイトシップと大差ない。
 KOマート、KOマートファインで販売されるほか、冷凍専用のフローズン草薙店でも販売されていた。どちらも2021.1製。
 

☆缶を開けたところ(フレーク)
 
 大きめのほぐし身が入っている。下味もしっかりついていて、加熱系の料理でも難なく立ち回れる。
 普及品のフレーク以上チャンク未満という絶妙なところをついていて、少ない量でツナの自己主張を出したいという考え方にぴったりだ。個人的に勧めたいのはチャーハンで、一缶をチャーハン4人前に入れても「ツナがある」という存在感を残すことができよう。もちろんサラダにかけてもかまわない。

 
 ☆缶を開けたところ(ソリッド)
 
 綺麗な年輪状のかたまりだ。下味の塩と魚の味がわかりやすい。
 ソリッドとフレークの価格差が少ないし、実売300円ちょっとというのは大手H社の同等品モデルの実売より安価で、買い足しの罪悪感がほとんどない。
 
 こちらはピザに乗せて焼いた。ツナの香味がプラスされておいしかった。
 
 

☆各種評価、スペック(フレーク)


・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★★★☆ 4.2 #290円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.2 #オーソドックスなビンナガ綿実油フレーク
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #静岡県内のKOマート
・原産国  国産

内容量 90g
280kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びん長まぐろ(国産)、綿実サラダ油、食塩、/調味料(アミノ酸等)
JAN:41670972 製造固有記号AC1.
販売者 KOマート(静岡県榛原郡吉田町神戸1361-1)
製造者 (株)由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.58-2

☆各種評価、スペック(ソリッド)


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   ★★★★☆ 4.4 #312円/個
・味覚評価 ★★★★☆ 4.5 #価格差小さいからこっちのほうがよさそう
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #静岡県内のKOマート
・原産国  国産

固形量70g / 内容総量90g
255kcal/缶 食塩相当量0.6g
原材料 びん長まぐろ(国産)、綿実サラダ油、食塩、/調味料(アミノ酸等)
JAN:41670989 製造固有記号AC1
販売者 KOマート(静岡県榛原郡吉田町神戸1361-1)
製造者 (株)由比缶詰所(静岡市清水区由比429-1)
Tuna canning review No.182

☆ツナ缶スーパーリンク!

(No.143)由比缶詰所のソリッド缶

→OEMが同じで、見た目と中身が非常に似てるツナ缶。違いは、由比缶詰所のほうは製造から半年後の出荷って縛りがあるけどKOマートのほうはない?くらい?
#びんながまぐろ #スーパーpb #ソリッド #由比缶詰所 #綿実油漬

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183缶 バラ売りないぞ! モンマルシェ・オーシャンプリンセスホワイトツナ マグロフレーク味付の実食レビュー

スレッド
モンマルシェ オーシャンプリン...

モンマルシェ オーシャンプリンセスホワイトツナ
マグロフレーク味付
びんながまぐろ味付・高級品

ひっそりローンチされたM社ビンナガ味付


 いよいよツナ缶イコール高いものという認識を消費者に浸透させたモンマルシェ。本品マグロフレーク味付缶は、2021年6月の店頭限定ギフトセット(6缶3千円)にこっそり紛れ込んでいた。
 予告もなくいきなりパルシェ店の公式LINEにだけ本品が載っていて、本品のみの解説もなく、本当に「ひっそり」その存在を現したのである。
 
 なにげに、醤油で甘じょっぱく煮つけたビンナガ味付缶は同ジャンル品がとても少ない(STIサンヨーのびん長まぐろ味付や、JF和歌山のまぐろ醤油煮(No.157)くらいしか思いつかない)。たいがいの味付缶はキハダカツオ等のライトミートを用いる。
 (2021年7月現在で)製品情報ページがなく、今後単品販売するかどうかも不明だが、その出自からして特筆性のかたまりなので執筆とあいなった。エンボス加工で箔押しのないラベル。2021.1製。

☆缶を開けたところ
  
 醤油と生姜の香りが広がる。味付缶によくある斑点のついた身はほとんどなく、油漬等で使う白身の肉をそのまま味付缶にしたような趣だ。
 モンマルシェを愛用する顧客を念頭に入れてか、あまじょっぱいファクターの部分は他の味付缶にくらべさっぱり薄味に仕上げてある。生姜は香りづけ程度。
 ごはんにあわせるのが定番でおいしい。おにぎりの具にもちょうどいい。
 
 単品販売か、ラインナップ常駐してくれたらいいのだけど…

各種評価・スペック



・グレード ★★★★☆ 4.4
・価格   【N/A】 #単品販売なし
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0 #
・入手性  【N/A】 #単品販売されたらいいな
・原産国  国産

☆スペック
内容量 90g
118kcal/缶 タンパク質17.7g 食塩相当量1.9g
原材料 びんながまぐろ(国産)、しょうゆ(小麦、大豆を含む)、糖類(砂糖、水飴)、しょうが粉末/調味料(アミノ酸等)
JAN:なし 製造固有記号BTC・ /X8
販売者 モンマルシェ株式会社(静岡県静岡市清水区本町1-7)
製造所 株式会社ミヤカン(宮城県気仙沼市元浜町2-102-1)
Tuna canning review No.183

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.41)ふつうのラベル 国産赤唐辛子ツナ

→モンマルシェのフレーバードでは定番の赤唐辛子ツナ。どこのモンマルシェでも購入可能。筆者は綿実油フレークと赤唐辛子ツナを組み合わせて差し入れギフトを作って重用している。

(No.59)いなば まぐろ味附

→味とパッケージの雰囲気が似ている。こっちはライトミートの味付缶。

(No.157)JF和歌山 まぐろ醤油煮

→数少ないビンナガ味付の同志。身を大きくしたチャンクタイプで、こちらのほうがインパクトは大きい。

(No.127)ブラックレーベル

→  食 う が よ い  モンバルリッツ・ロンゲーナ大佐によるおねだんの暴力。レビュー文字数も4000文字オーバーと相成った。6缶ギフトセット一箱をたった1缶で凌駕するツナ缶がギフトセット以上のコストパフォーマンスを持つなどあり得ないが、そんな賛否両論を無制限級の品質でねじ伏せる。
#びんながまぐろ #モンマルシェ #味付

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179缶 三洋食品・パスタによく合うオリーブオイルツナ(トマト&バジル)

スレッド
良く見かけるオリーブオイルツナ... 良く見かけるオリーブオイルツナとは一味違ったバジル&ドライトマト入り。クセのあるオリーブオイルがとても食べやすくなります。

三洋食品 プリンス・オリーブオイルツナ
パスタによく合う トマト&バジル
びんながまぐろオリーブ油漬(トマト入り)フレーク・準高級品

あけるパスタソース


 三洋食品「○○によく合う」ツナ缶シリーズのひとつ。オリーブオイル特有の風味を乗りこなすため、トマトとバジルでおかず系缶詰にプロダクトデザインを寄せた。
 現在は新オリーブオイルツナに看板を譲っているものの、新オリーブオイルはオリーブオイルの風味を生かし、旧オリーブオイルはオリーブオイルの風味をいなした……という性格の違いによって棲み分けされている。

 三洋食品の直売所で購入した。2017.6製造。3年半の熟成をおこなっている。

☆缶を開けたところ


  
 大きな身とトマトの皮、バジルの葉(黒い点)が見える。パッケージから想像していたものと違い、バジルやトマトの風味は最前列から一歩引いていて、オリーブオイルやツナと調和がとれたものに仕上がっている。そのため、缶単体でそのまま食べても缶つまとして通用する味だ。もちろんご飯に合わせてもよい(リゾットにすると香味を活かせそう)し、市販の冷蔵ピザにのせて焼くだけでも大きなボリュームアップを図れる。
 
 もちろん、うたい文句の「パスタに合う」は伊達ではない。パスタとあえるだけでヨーロッパっぽい雰囲気のシーフードパスタができあがる。
 


☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★★☆☆ 3.0 #150円/個 
・味覚評価 ★★★★☆ 4.4 #うたい文句に偽りなし
・入手性  ★☆☆☆☆ 0.1 #直売所、清水駅のマックスバリュ
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
236kcal/缶 食塩相当量0.9g
原材料 びんながまぐろ、オリーブ油、トマト、食塩、野菜エキス、バジル、調味料(アミノ酸等)
JAN:4953685003865 製造固有記号なし
製造者 三洋食品株式会社(静岡県焼津市焼津5-7-3) 製品ページ
Tuna canning review No.179

☆ツナ缶スーパーリンク!


(No.86)新オリーブオイルツナ

→気取らないオリーブオイルツナ缶。本品とは全く異なる着想で2010年代後半のツナ缶トレンドをつかみ、いよいよ製品化。名前が似てて仕様が全く違う。オリーブオイル漬”ソリッド”は王者ホワイトシップ印とオーシャンプリンセスが睨みをきかせる超レッドオーシャン市場で後発品の食い込む余地はないかと思われたが、なんとオリーブオイル漬”フレーク”は王者不在だった。ほどほどな価格とほどほどな高級感で市場に受け入れられた。パスタに混ぜるとオリーブオイルパスタになる。

(No.40)ミヤカン ピリ辛ツナ

→パスタにあうツナ缶第一の選択肢。こちらも調味ベースにトマトが含まれる。パスタに混ぜるとペペロンチーノみたいになる。

(No.130)黒潮町缶詰製作所 トマトで煮込んだカツオとキノコ

→パスタにあうツナ缶、第二の選択肢。パスタ100gに対してちょっと量が少ない。パスタに混ぜると和風味のトマトパスタ。
#びんながまぐろ #オリーブオイル漬 #三洋食品

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176袋 大きな身の水煮ツナパウチ・阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNA

スレッド
176袋 大きな身の水煮ツナパ... "天然ビンナガマグロに藻塩のみ... "天然ビンナガマグロに藻塩のみで味付け。そのままでも、お料理でも楽しめます。"

阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNA
びんながまぐろ調理品(水煮)チャンク・高級品

■阿部亀商店 WILD ALBACORE TUNAの解説:


クラウドファンディングからの刺客


 宮城県は塩釜の水産加工会社によるツナパウチ。はるか昔ツナ缶の黎明期、塩釜にもツナ缶会社が点在していたが、企業の統廃合や気仙沼への移転ほかの事情でむこう半世紀くらいは製品作ったぜという記録がなかった。本品は、各地で興る小ロットツナパウチのトレンドをくみ、そこにクラウドファンディングという新機軸を用い資金を獲得している。インスタでも購入報告がちらほら
 原材料はビンナガと食塩のみ。食品添加物不使用を前面に押し出し、裏面にはアレンジレシピも書いてある。
 
 クラウドファンディングのリターンのため、通常の方法では入手できなかった。現在は阿部亀商店の通販サイトから購入できるものの、珍しいツナパウチなことに変わりない。
 11月1日のおもしろ同人誌バザールでニンジャ一般参加者から差し入れていただいた。入手困難な製品を提供頂いたこと、この場を借りて御礼申し上げたい。2020.5製造。
 

☆袋を開けたところ



 (撮影のため、中身を箸でほぐした)
 チャンクタイプのため身が大きい。塩味がやや強い。水煮の割には脂感があり、マグロの素性の良さが伝わってくる。少ない情報量をピュアに頭に届ける、ストレート系の味がする水煮パウチだ。
白くて固まってる部分はマグロの脂だろうか。

 こってりしたドレッシングよりは、サニーレタスやトマトを乗せたサラダにかけて、岩塩振って食べたいところ。

 ビンナガ水煮ツナパウチとしては、他社普及品の比ではない味。ただしビンナガ水煮というジャンルが相当ニッチなため、広がる余地が少ない点をどうブランディングするかが腕の見せ所だろう…
 シングルフローズン(冷凍が1回だけ)のマグロは三洋食品が先行、ビンナガのツナパウチも三共食品が先行しており、本品の新規性は「シングルフローズンなビンナガマグロの・水煮で・チャンクタイプの・ツナパウチ」という点に集約される。製品の売りどおりサスティナブルではあるが、この点と一食400円弱にはかりにかけ、魅力を感じるかどうか。


☆各種評価


・グレード ★★★★★ 4.6
・価格   ★★★★☆ 4.0 #388円/袋(85g)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.5 #水煮パウチとしては優秀
・入手性  ★☆☆☆☆ 1.0 #阿部亀商店の通販サイトで買えるけど、見つけづらい
・原産国  国産

☆スペック
内容量 85g
91.8kcal/袋 たんぱく質20.1g 食塩相当量0.5g(70g換算75kcal)
原材料 ビンナガマグロ、藻塩
JAN:4580116970887  製造固有記号なし
製造者 株式会社阿部亀商店(宮城県塩竈市新浜町1丁目12-31) 製品ページ
Tuna canning review No.176
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #宮城勢 #水煮

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146缶 伝統的なシーチキン・はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)の実食と解説

スレッド
夏の太平洋を黒潮にのって日本近... 夏の太平洋を黒潮にのって日本近海まで北上する旬のびんながまぐろを使用したシーチキンの特選品です。

はごろもフーズ シーチキンファンシー(140g)
びんながまぐろ綿実油漬けソリッド・高級品

シーチキンの源流


 もともとシーチキンは1958年に後藤缶詰所(今のはごろもフーズ)が商標登録したもので、その食感と色がニワトリの肉に近いことから名づけられた……そんなエピソードが知られる。高度経済成長によって相対的にツナ缶が手ごろになったこと、内販拡大を支えたはごろも隊の活躍が後押しして、「ツナ缶」を日本の市場に根付かせた。シーチキンファンシーは命名当初から今に至るまで姿かたちを変えラインナップされ続けていたと記憶する。
 なお「今も売ってる中で日本最古のツナ油漬缶」は、シーチキンではなく三洋食品のプリンス赤缶(1953)で、創業者のこだわりを堅持することでシーチキンとはまた異なるファン層を獲得している。

 今回取り上げるのは、シーチキンの中でもっとも伝統的な大型の缶だ。以前は180gほど入っていたが、2018年に裾を絞ったパッケージに変わり140gになっている。個食向けの小さい缶バージョン(75g)はNo.128(ツナ缶入門に収録)を参照されたい。
 入手性はさすがシーチキンという感じで、実店舗でも頻繁に見かける。ビンナガを使ったホワイトミート缶の中で最もお店で見る機会の多いツナ缶といえるだろう。
 
 筆者個人の意見だが、もしもまとめ買いするなら、同じびんなが綿実油漬の由比缶詰所・まぐろ油漬ソリッドのほうが送料足しても安く、似たような味を提供する。あわせて検討してほしい。2019.5製造。

☆缶を開けたところ


 
 大きい缶に身が詰められている。とても綺麗というわけではないが、崩さずに詰まっている。なお、箸で取り出すことも、缶蓋の裏から空気を入れてプッチンすることもできない。十分に注意して取り出さないと崩れてしまう。
 食感も下味もしっかりついていて、他の調味料が少なくても物足りなさを感じない。

 「G2」の記号を背負うプライドをひしひしと感じる、名門はごろもの、名門らしいツナ缶。
 これが入ってるシーチキンギフトも「極端に高い」わけではないので、手堅く済ませたいときに使ってみよう。
 
 
 
 このあと焼きそばでいただきました。

☆各種評価、スペック


・グレード ★★★★☆ 4.5
・価格   ★★★★☆ 4.8 #429円/個 しずてつストア
・味覚評価 ★★★★☆ 4.7
・入手性  ★★★☆☆ 3.5 #ヨドバシでもスーパーでも見かける
・原産国  国産

☆スペック
固形量105g / 内容総量 140g
396kcal/缶 たんぱく質30.4g 食塩相当量1.2g
原材料 びんながまぐろ、綿実油、食塩、野菜エキス/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560000505 製造固有記号P3 G2
製造者 はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151) 製品ページ
Tuna canning review No.146

☆ツナ缶スーパーリンク!


(No.143)由比缶詰所の白いやつ(小型缶)

→中身で直接競合。大きい缶も似たような中身だが、取り出しやすさははごろものほうが若干優位。

(No.135)オーシャンプリンセス水煮

→珍しい「ビンナガの」「水煮」ソリッド缶。シーチキンファンシーとこいつをローテする米帝プレイしたい。

(No.170)シーチキンフレーク

→本缶の身をほぐしたのがこれ。もともとソリッドの副産物だったほぐし身を醤油砂糖で煮付けたのが味付缶、そのあとほぐし身を油で漬けて新製品にしたのがフレーク缶というルーツを持つ。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #ソリッド #綿実油漬

ワオ!と言っているユーザー

170缶 沖縄向け高級シーチキン・はごろもフーズ シーチキンフレーク

スレッド
はごろもフーズ シーチキンフレ...

はごろもフーズ シーチキンフレーク
[沖縄県産海塩使用]
びんながまぐろ綿実油漬けフレーク・準高級品

沖縄向けの高級シーチキン


 沖縄のツナ缶生態系は内地(本州)と大きく異なる。人口当たりのツナ缶使用量が莫大で、福岡県民510万人が食べるツナ缶を沖縄県民145万人の人口で消費しているし、それにあわせて地元スーパーのツナ缶売場も輸入廉価品から国産高級品、箱売りからバラ売りまで幅広く網羅している。首都圏も静岡も、ツナ缶売り場で箱売りしてるのってなかなか見ないし。
 
 その中で、高級品の位置づけになっているのが本品シーチキンフレーク。ビンナガマグロと綿実油を組み合わせた伝統的なホワイトミート製品で、同社Lフレークやマイルドもろとも12缶入り1箱単位で販売されている。
 ときには12缶1296円という(内地の相場と比べて)とんでもない単価になっていることもあり、たまたま代表が沖縄で買い付けした時がこの価格だった。
 内地向けでは「シーチキンフレーク一本釣り(沖縄県産海塩使用)」という製品が本品とほぼ同スペックで、勝浦漁港(千葉)で水揚げされた一本釣りビンナガをパッケージで指名している。こちらはバラ売りまたは3缶シュリンクでよく売られており、だいたい3缶580円(=193円/缶)くらいが相場なので、内地と沖縄で求められるビンナガ製品の価格イメージというのがなんとなく理解できるだろう。
 
 この製造所固有記号G2ははごろも焼津プラント製造を示す。手元にはないが、おそらくKY(山梨罐詰)のOEM品も出回っていると予想している。2019.6製。

 

缶を開けたところ



 身は普及品クラスのツナ缶程度に細かい。下味もあり、そのまま食べてもおいしく召し上がれる。
 さすがはごろもと言ったところか。加熱、非加熱、どちらの料理にもムラなく適合する。スペックの近い由比缶詰所の水色のツナ缶とは、身の大きさと「こってりさ」で区別される。シーチキンフレークは、身が細かく・こってりしていて、由比缶詰所は身が大きく・さっぱりしているため、好みで使い分けてほしい。
 
 沖縄向けの製品なんだし、ゴーヤチャンプルーなどにいいと伝えたいところだが、個人的な意見は……
 
 全部ツナマヨにしよう。そうしよう。

☆各種評価


・グレード ★★★★☆ 4.0
・価格   ★★☆☆☆ 2.0 #108円/個 正気か?
・味覚評価 ★★★☆☆ 4.1 #琉球王者はごろもの魂
・入手性  ★★☆☆☆ 2.5 #ユニオンで売ってた
・原産国  国産(静岡)

☆スペック
内容量 70g
213kcal/缶 タンパク質12.9g 食塩相当量0.5g
原材料 びんながまぐろ(国産)、綿実油、野菜エキス、食塩/調味料(アミノ酸等)
JAN:4902560010788(単品)/4902560010795(箱12入) 製造固有記号G2
    はごろもフーズ株式会社(静岡県静岡市清水区島崎町151)
Tuna canning review No.170

☆ツナ缶スーパーリンク!



(No.69)プリンス赤缶

→中身と世代で直接競合。シーチキン(ホワイトミート)が1958年生まれ、プリンスが1953年生まれ。この2ブランドだけが突出して歴史の古いツナ缶となった。
「ビンナガ綿実油漬」は他社にも多くの製品があるが、基本に忠実なのもこの2ブランド。

(No.58)KOマートのまぐろフレーク

(No.11)由比缶詰の「水色のやつ」

→いずれも中身が競合。由比缶詰所はお土産品として、KOマート(今はパッケージ変わった)は高級プライベートブランドとして、ビンナガ綿実油漬の新たな活路を見出している。由比缶詰の「水色のやつ」は手堅いっすよ、ほんと。

(No.51)シーチキン「L」フレーク(OKTロット)

→Lがついてるほう。情勢がだいぶ変わったから新しいのを書きたい次第。なお同社は2016年異物混入騒動の責を負い解散したため、賞味期限の残ったツナ缶を手に入れることはできない。本ブログ最大PVの記事がOKTロットのLフレークってかなり複雑な気分。
#はごろもフーズ #びんながまぐろ #綿実油漬

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167缶 ヤオコー Yes!Premium 一本釣りびん長鮪

スレッド
焼津漁港で水揚げされた一本釣り... 焼津漁港で水揚げされた一本釣りびん長まぐろのみを使用し、原料からしっかり品質を管理した国内パックのツナ缶です。

ヤオコー Yes!Premium 一本釣りびん長鮪
びんながまぐろ油漬けフレーク・準高級品


「普段使いの高級ツナ缶」として


 関東に展開するスーパー、ヤオコーの自社プライベートブランド「Yes!」。その中の高級品レンジを担うYes!Premiumにある黄土色のツナ缶がこれ。
 パッケージ上部に中身の写真(盛り付けてない)を載せているほか、同PBのまぐろ油漬缶から価格で差別化している。とはいえ3缶セット473円税込(1缶あたり157.6円)と、ほぼ普及品の価格で購入できる。
 廉価品に集中しがちなスーパーPBの中で異彩を放つ。

 油の使用量を少し減らすことで、1缶あたりのカロリーを200kcal以下に抑えた。製造は駒越食品が担当していて、バロー(中部地方のスーパー)の高級品レンジのツナ缶やオトスイ(旧:音代漁業)のホワイトミート製品とスペックが近い。
 2019.8製造。製造日(賞味期限から3年引く)が2022年秋以降のものは製造所固有記号が廃止されたが、その前は「OTS1」という記号を持っていて……お前……まさか……(記録はここで途切れている)
 

缶を開けたところ



 身が大きい。パッケージ詐欺をしていない実直さがうかがえる。シーチキンLフレークにくらべ少々薄味でさっぱり系、そのまま全量食べると飽きやすい。その反面、他の調味料や食材の味と足並みをそろえやすい。
 オーソドックスなツナ缶だが、その中で和風系の調味料や料理(すまし汁が真っ先に思いついた)と相性がよく、マヨネーズはお互いの味の特長を打ち消し合ってしまう。サラダにするなら胡麻ドレッシングでいこう。
 
 実売価格と味のバランスが非常によく、関東地方の実店舗で買える「ちょっといい感じのツナ缶」として優秀。
 見た目の高級感や希少性で由比缶詰所やモンマルシェに及ばないものの、日常生活の中で背伸びしたい気分の時に予算と味がピッタリのツナ缶と思う。
 
 定価は3缶473円だが、たまに3缶321円(298円税抜)で安売りされるときがあるので、その時はきちんとスナイプしておこう。ビンナガ油漬缶が100円台で購入できるのは凶悪なコストパフォーマンス……関係者は口をそろえる。

☆各種評価
・グレード ★★★★☆ 3.9
・価格   ★★☆☆☆ 3.5 #157円/缶(3缶473円)
・味覚評価 ★★★★☆ 4.0 #比較的さっぱりとした
・入手性  ★★☆☆☆ 2.0 #ヤオコー限定
・原産国  国産

☆スペック
内容量 80g
196kcal/缶 たんぱく質14.0g 食塩相当量0.6g
原材料 びんながまぐろ(国産)、大豆油、野菜スープ、食塩、調味料(アミノ酸)
JAN:4937768092991(3連:4937768092984) 製造固有記号OTS1
販売者 株式会社ヤオコー(埼玉県川越市新宿町1-10-1)
製造所 駒越食品株式会社(静岡県静岡市清水区駒越東町10-8)
Tuna canning review No.167

おしらせ



GWのエアコミケ(C98)あわせでツナ缶同人誌の新刊を作りました
vol.6となる今回はキハダマグロと九州に主眼をおいたツナ缶本です

ブログ上部記載のBOOTH自家通販や、メロンブックスで予約受付中 よしなに
【BOOTH】https://zumix.booth.pm/items/1966651
【メロン】https://www.melonbooks.co.jp/detail/detail.php?product_id=656249

■「ツナ缶スーパーリンク!!」



(No.58)KOマートのまぐろフレーク

→静岡ローカルの高級スーパーPBで、びんながの「綿実油」漬け。おねだんは倍くらい。

(No.119)トップバリュ(ベストプライスつかないほう)のかつおフレーク

→普段使いに寄せて値段を下げる。おねだん重点ならYes!の輸入ツナ缶よりトップバリュのがおいしいと思う。

(No.104)CGCのライトツナ水煮

→実はこれが日本一売れてるツナ水煮缶。日本一売れてるスーパーPBツナ缶でもある。
#びんながまぐろ #スーパーpb #油漬 #駒越食品

ワオ!と言っているユーザー

157缶 和歌山の贅を詰めたツナ缶 JF和歌山・マグロ経済学 まぐろ醤油煮の実食レビュー 

スレッド
“まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造... “まぐろの身を紀伊勝浦の本醸造しょうゆでじっくり炊きました。ほっくり優しい味わいです。”

和歌山漁業協同組合(JF和歌山)マグロ経済学
紀州の味 まぐろ醤油煮
びんながまぐろ味付けチャンク・高級品

157缶 和歌山の贅を詰めたツ...
 

本州の果てで造られる生マグロの味付缶



(本記事の「勝浦」は、特記ない限り和歌山県の「那智勝浦」です)

 本場静岡県から西に450km弱。和歌山県、那智勝浦町。国産ツナ缶の97%は静岡でつくられている(2018年)が、わずかに別の地域でも製造されている。
 読者にとってなじみ深い宮城県が数パーセント、他に高知県、和歌山県。この風光明媚な場所でごく少量製造され続けているツナ缶がある。
 筆者は過去二度にわたり勝浦へ出向き、このツナ缶を購入しているが、JF和歌山に移管したあとの製品はまだ購入していなかった。そのため、またツナ缶のためだけに勝浦まで足を運び、本缶を手に入れた。しかも今回は日帰り。
 なお、兄弟品に(No.29)オイル漬(No.46b)水煮がある。レビュー当時製造元がJF勝浦だが、現在も中身は変わっていない。
 
 今回の旅程はお礼参りでもある。2016年夏に命を吹き込んだ同人ツナ缶No.1を、十分に熟成させ、生誕の地に巡らせてやりたい。そういう気持ちがあった

 製品に着目しよう。白缶にラベルとJANコードを手貼りしてて、賞味期限は平成表記から西暦表記に変わった。当ロットは2022.6.28(令和元(2019)年6月28日製造)と、製造からまた四ヶ月程度の若い缶詰だった。
 トレードマークの「マグロの身にマグロ経済学という表記」だが、このマグロが細身で、ビンナガのような気がするが、定かでない。
 味付の材料を地場素材にこだわって、
 ・勝浦魚市場で揚がった新鮮な生まぐろ
 ・新宮市・尾崎酒造の酒
 ・那智連峰の伏流水で仕込んだ藤野醤油のしょうゆ
 ・同じく那智の伏流水で仕込んだ醸造酢
 ・海水から煮詰めた熊野黒潮本舗の食塩
 ・海南市・中野BCのみりん
 ・和歌山県産のはちみつ
 と、主要原材料はすべて和歌山県産で固めてある。これらの社名はすべてラベルに記載されているが、その社名を頼りにWebページを探し当て、フレーズを添えた。
 今回購入したのは紀伊勝浦駅から5分の「にぎわい市場」。2017年にまぐろ体験CANの隣に新しくできた観光施設で、ワンストップに勝浦の生まぐろ・お菓子・ツナ缶などを買って食べて帰れる。ただしツナ缶の人気がアツいため、品切れの際は同館の奥まったところにある酒屋さん(堀忠酒店)や、漁港の近くにある木下鮮魚店にも足を運んでほしい。なお、2019年11月現在熊野市駅前のお土産店(熊野市駅前特産品館)にも取り扱いがあったことを付記しておきたい。2019.6製造。
 
 

缶を開けたところ



 サイコロ大にカットされた身が詰められている。味付缶だが、他社普及品のような強いしょっぱさ・甘さはなく、説明文通りのゆるやかなあまじょっぱさに抑えてある。
 この大きな身からくる豊かな食感と、ご飯にも酒にもいける程度の味の濃さが魅力的。ごはん255杯も夢ではない。1杯以上やるにはちょっと少ないけど。
 
 全ラインナップ非常に完成度が高く、ご当地性も強いJF和歌山のツナ缶たち。個人的には、味とリピートしたさでオイル漬と醤油煮が突出して高い。その入手には困難をきわめるが、それだけの価値があるツナ缶である。
 

☆各種評価・スペック


・グレード ★★★★☆ 4.3
・価格   ★★★★☆ 4.5 #280円/個 にぎわい市場直売コーナー 
・味覚評価 ★★★★★ 5.0 #超高級品クラスに比肩する味付缶
・入手性  ☆☆☆☆☆ 0.2 #現地か熊野市駅前
・原産国  国産

内容量 90g
---kcal/缶 食塩相当量-g
原材料 ビンナガマグロ、みりん、しょうゆ、砂糖、はちみつ、片栗粉、酒、醸造酢、食塩、甘味料(ステビア)、調味料(アミノ酸等)
JAN:4580525740040 製造固有記号なし
販売者 和歌山漁業協同組合連合会まぐろ体験CAN(和歌山県東牟婁郡那智勝浦町築地7-12) 製品ページ
Tuna canning review.No.157

ツナ缶スーパーリンク!



(No.29)オイル漬

→枯れたはずのびん長綿実油漬に新たな芽吹きを与えたツナ缶。同人ツナ缶1の源流となった。

(No.46b)水煮

→原材料:ビンナガ、塩、以上。ストイックにマグロを愉しむ大人の味。





~~本文ここまで~~

冬コミ(C97)で手に入れたCDの中ではこれが一番よかったです。Ashmint*のmeteor。

https://ashmint.booth.pm/items/58790
 創作女性ボーカル、疾走感のあるロック、この辺のフレーズが好きな方にはハマるはず。私はハマった。
#びんながまぐろ #めずらしいツナ缶 #味付

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