「あれ? カレーの味、変わった?」
私は食卓に出されたカレーを一口食べたら、いつもの感覚との違いに気付き、妻に聞いてみた。2021年夏の夕食でのこと。
「そうよ。今日から中辛にしたの。子どもたちからのリクエスト!」
なるほど! 彼ら(双子の男)も来年には中学生になるんだよな。きっと、辛いカレーを食べることが「大人の証」と思っているに違いない。一瞬でそのことを察した私は、次のように答えた。
「そうか、そうか。ついに中辛デビューか。お父さん、感激!」
カレーといえば最初に連想する芸能人、西城秀樹さんのモノマネを転用してみたが、食卓はホットなカレーとは対照的に、少し冷たい風が吹き付けたようだった。そんな空気を無視して、私はカレーを食べることに集中している演技をしてみせた。子どもたちは西條秀樹さんの存在は知らないので罪はない。妻からの冷たい視線が冷風の発生源であることは言うまでもなかった。
空気が戻ってから、子どもたちの様子を伺ってみた。慣れないカレーの辛さからくるものなのか、2人とも汗をかきながら、どこか無理をして食べているようにも見えた。どう見ても外見は「子ども」のままなのに、心は「大人でありたい!」と背伸びをしている姿から、ああ、しっかり「成長」しているんだなという喜びを感じた。
さらに、残りのカレーを食べながら、私は回想していた。
「たまには辛いカレーが食べたいんだよなぁ~」、「もう甘いカレーライスにも飽きてきたよ」などと、先日、妻に漏らしていたところだった。
とはいえ、甘いカレーが大好きな子どもたち。そうは言っても、生活の中心にあるのは、もちろん子どもたちである。甘口カレーを食べる日々は、もうしばらく続くことは覚悟していた。
カレーの辛さと同じように、子どもたちは、ずっと私に甘えてきてくれた。「一緒に遊ぼう!」「どこかに行こう!」とよく言われたものだ。
そんな彼らの期待に応えるあまり、私も随分と過剰なサービスをしてしまった反省もある。子どもが可愛いばかりに、彼らが1人でできることも、手を貸してしまったことは数知れず。将来のことを考えれば、自発的に彼らが自分で考えて行動する機会を奪ってしまっていたのかもしれない。私自身が「甘々」だったのだ。
カレーの辛さが変わった瞬間、少しずつ彼らが親から卒業していく姿が、脳裏をちらついた。過剰なサービスをしたくてもできないし、自分が彼らとの直接的な関わりの中で、「余計な手助けをしてしまった」などと反省する機会も無くなっていくのだと……。
しかしである。自分自身を振り返ってみても、まったく同じ歩みをたどってきたのではなかったか。中学生にもなると、親と出かけることが恥ずかしくなり、年々と会話をする機会も減っていったことを想い出した。親との時間は、そのまま友だちと共有する時間になり、趣味の時間に使われるようになっていった。
グレたことは無かったが、時には母に乱暴な言葉遣いをしたことで、悲しい顔をさせてしまった。あの頃の母の表情は忘れずに、今でも脳裏に残っている。
父も母も、私が今まさに感じている「寂しさ」を通って、一生懸命に働き、学費を払ってくれて、どんなときも私を見守っていてくれていたんだと思うと、胸が締め付けられてくる。
命のバトンのリレー。受け継がれた親子の数だけ、子どもが大人に変わる場面で、すべての親が寂しさを感じ、子どもたちは巣立っていくのだ。
カレーの辛さは、あっという間に「辛口」に変わっていくだろう。
同じ食卓で食べることができれば幸せなことであるが、その頃には、家族団らんの時間も取れなくなってしまうかもしれない。取れたとしても、親子の会話は徐々に無くなっていくのだろう。たまの会話も、辛口な言葉しか言われなくなる可能性もある。
「甘口」から始まり、「中辛」になり、「辛口」になっていく。そして、彼らも親になる日が来て、子宝に恵まれるとしたら、また「甘口」に戻っていくのだろう。まるで、日本の「季節」のように移りゆく。
人は成長していくのだ。いつまでも今の関係性が永遠であることはない。
そのとき、一瞬一瞬の状況を感じながら、味わうべきなのだ。
その人生の季節に応じたカレーの辛さを楽しもう。
自分の大好きな好みの味は、子どもたちが巣立っていってからでも十分楽しめる。今しか食べることができないその辛さを噛み締めて味わいたい。
辛口好きであっても、私は「調味料」で辛くすることは決してしない。彼らの成長を味わっていたいのだ。定期的に食卓に出てくるカレーを指標にして、息子の成長を楽しむのも悪くはない。
Back Number の新曲なんですかね。
サブスクで、たまたま聴いてみたら、どストライクだったので、迷わず、9月のテーマソングにしました!!
Aメロは、緩急とブレスを活かした独特な入りで、新鮮な気持ちになったのですが、
何と言っても、サビの歌詞につきます!
【歌詞】
あるがままの姿で
自分のままで生きさせて
決して楽ではないが
きっと人生は素晴らしい
楽ではないけど、自分らしく生きれば、素晴らしい人生になる、と!!
ありたい姿に向かって突き進む旅人の唄とでもいいましょうか!
9月だけではないですが、今月も自分らしく生きていきましょうね。
1日は、職場の日めくりカレンダーがリセットされる日。
1日目の名言が、タイトルの言葉。
30歳過ぎに、私が衝撃を受けて、変わるきっかけを作ってくれた大切な言葉。
「ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる」
イエローハット創業者の鍵山秀三郎氏の言葉です。
どんなに苦しい状況でも、1つタスクを完了させれば、1つだけきれいになっている。
そう信じて、あれから20年近くも頑張って来れました。
そういう意味で1日は、初心にかえることができる大切な日ですね。
今日は2日になってしまいましたが・・・。
昨日は、夜に予定が詰まっていたので、朝の時間を活用してノルマの15km(ビルドアップ)を行いました!
久々の4時過ぎ起き!!
朝の習慣をひと通り終えてから、ガチのビルドアップ走です。
5kmごとの目標ラップは、29分→28分→27分。
すべての5kmごとで、約1分近く速く走り切ることができました。
それにしても、帰宅後、一気に体力が低下していることを感じました。
こんな感じで、うまく時間コントロールできてくると、
もっともっと自己受容できるんだろうなぁ~。
このところ、気持ちに余裕が無くなっていますね。
この日記の文章量に反比例して、仕事のボリューム(+難易度)が増えているのは気のせいでは無いでしょう。
そんな中、昨夜、抜歯した空間に、「ブリッジくん」が新しい仲間になってくれました!!!
これで、私の歯は、オールスター、全員集合です。
本物の歯、フェイクの歯、関係ございません。
良く噛んで、私のカラダに栄養を届けてくれることでしょう。
このメンバー1人1人を大切にしていくだけですね。
昨日から、東京マラソンの一般の部のエントリーが始まりました。
これまで、3回申込みして、すべて落選!!
まだまだ序の口でしょう。
朗報は忘れたころにやってくる!
今年の俺はついてる、ついてる!!!
2023年、東京マラソン、爆走します!
昨日は、年に一度の「24時間テレビ」の日でした。
もう動画コンテンツの時代では、いつでも好きなものを24時間楽しめるので、あまり希少価値が無いのかもしれません。
しかし、この番組を観ると、夏の終わりを感じてしまいます。
昨日もたまたま午前中に観ていると、何とすぎやまこういちさんのドラマを放送していました。
すぎやまさん役は、大好きな役者・安田顕さん。
ドラゴンクエスト誕生秘話的な物語でした。
私は、いつの間にかドラマに引き込まれていました。
すぎやまさんが大のゲームファンだったこと。
ドラクエのオープニングの曲を5分で作られたこと。
知らないことばかりでした。
素敵なセレンデュピティを頂きましたね。
日曜の夜には、下記の本をポチりました。
この本で、「想い出」がより大切な「想い出」になっていきそうです。
昨日、職場の新聞の折込で、ふと目に飛び込んできた言葉。
それが「オルニチン」でした!
この言葉をみて、そういえば、家に大量に購入して飲んでいないことを思い出してしまいました。
今年の6月のウルトラマラソンのときに、レース用として購入したものです。
レース時は、10kmごとに摂取をして、無事に感想できたのですが、まだまだ大量にあったのでした。
折込やWeb記事によると、「オルニチン」は睡眠にもいいとのこと。
上のサイトでは、「ストレスホルモン」が抑制されるとも書かれているではないですかぁ!!!
せっかくの在庫なので、就寝前に飲んでみて、その効果を検証してみましょう。
QOLを高めるためには、良い睡眠から。
永遠のテーマですね。
おとといの話ですが、10年近く前から運用している同期システムに障害が発生しました!
このシステムは、双子の息子たちが1~2歳のときに、1年近く、彼らの面倒を見ながら、夜中と休日の時間をフル活用して、ゼロから開発した思い入れのあるもの。
1年近く、ほとんど休みなく、自宅でこのシステムを開発していました。
この仕組みのおかげで、「システムA」と「システムB」、どちらのシステムから入力しても同じ状態を保つことができるんですね。
ここしばらく安定していたのですが、おとといの午後早々に異常終了してしまいました。
おとといの夜の時点では、原因を特定できずに帰宅。。。
しかし、ここで執念を燃やすのが私の努め。
技術者の端くれとしては、例外動作も把握できていないことがどうしても許せないのです。
徹底的に、ログや入力データを調査した結果、
昨日の午前中には原因を特定することができました。
原因を特定さえすれば、あとはしめたもの。
恒久対策の打ち手を取るだけです。
来週早々には、適用させたいと思っています。
いや~、本当にスッキリしました。
モヤモヤ潰しが、今の趣味の1つかもしれませんね!
それにしても、技術者の技量を上げていれるものナンバー1は、「障害」だと思っています。
俯瞰し、細部を見極め、あらゆるパターンを想定し、これだ!という仮説をもとに検証するので、嫌がうえでもレベルアップしてしまいますね!
障害よ、今回もありがとうございます!!!
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