今年の読書(121)『流跡』朝吹真理子(新潮文庫)
本書は、『きことこ』で第144回芥川龍之介賞(2011年下半期)を受賞した著者のデビュー作品『流跡』と『家族』の2篇が納められています。
この『流跡』は、「ドゥマゴ文学賞」を受賞していますが、一読してわたしには「面白い!」という内容ではありませんでした。
段落のない長い文章が続く文体で、主人公が男なのか女なのかもわからず、タイトル通り川の水の流れのように長い文章が延々と続いていきます。
両作品とも第三者的な語り口で、「・・・」で囲われた会話文も一切登場することなく、語り手の目線での描写が続き、想像力を書きたてる構成ですが、文学的(好きな言葉ではありませんが)要素はあるのでしょうが、面白さを求める作品ではありませんでした。
この『流跡』は、「ドゥマゴ文学賞」を受賞していますが、一読してわたしには「面白い!」という内容ではありませんでした。
段落のない長い文章が続く文体で、主人公が男なのか女なのかもわからず、タイトル通り川の水の流れのように長い文章が延々と続いていきます。
両作品とも第三者的な語り口で、「・・・」で囲われた会話文も一切登場することなく、語り手の目線での描写が続き、想像力を書きたてる構成ですが、文学的(好きな言葉ではありませんが)要素はあるのでしょうが、面白さを求める作品ではありませんでした。