「紺屋」とは、染物屋ないし染物職人を指す言葉でしたが、染物屋全般を指す言葉になりました。キク科カミツレモドキ(アンセンス)属の多年草です。
原産地はヨーロッパで、英名でも「ダイヤーズカモマイル」と呼ばれ、「ダイヤー」というのも染物屋ののことです。
付けられた名称通り煮出した汁は、金茶系の染料として使用されます。
花径2~3センチの黄色の花(頭花)を咲かせ、筒状花も舌状花も黄色で、種は薬用オイルとして利用されています。
花の色合いから、別名として「ゴールデンマーガレット」とよばれています。
読み終えました有川浩の <図書館戦争シリーズ> の図書特殊部隊の階級章に用いられているのが、「カミツレ」の紋章ですが、 『図書館危機』 において、いわれが出てきます。
花言葉は<苦難の中の力>だそうで、図書を守る特殊部隊を象徴しているとおもいます。
残念ながら、文中では「郁の知っているカモミール―――カミツレは、マーガレットに似たかわいい白い花で、」とありますので、「ローマンカモミール(ローマカミツレ)」のようです。
多くの方が、今年も<アジサイ>の花姿をアップされていました。
神戸市の「市花」ですので、街中にも多く、裏六甲ドライブウェイや奥麻耶ドライブウェィ沿いには、延々と自生した<アジサイ>が続きます。
<アジサイ>は、アジサイ科アジサイ属の植物の総称で、日本原産の「ガクアジサイ」が西洋で改良され、球状の「セイヨウアジサイ」が逆輸入された形になっています。
一般的に「花」と呼ばれている部分は装飾花で、雄しべと雌しべは退化しており、(不完全花・中性花)と呼ばれ、花弁に見えるのは<蕚(ガク)>と呼ばれる部分です。
<アジサイ>には「墨田の花火」や「ミス・ヘップバーン」等の品種がありますが、今回目にしたのは、紅桃色の【ダンスパーティー】という品種です。
通常4枚の花弁(蕚)ですが、八重咲きと言いますか、みごとな大輪形をしており、明るい陽射しを浴び、名称通りステップする躍動感にあふれていました。
今夜は、夕方から業界の支部理事会があり、お疲れさんと一杯呑んでの帰宅です。
なにも今夜だけが遅い帰宅時間ではないのですが、 【コマツヨイグサ】 がお出迎えしてくれているのか、きれいに咲き誇っていました。
薄暗い闇の中で、黄色の可憐な花が並んで咲いていますと、きれいです。
記録として写真を撮ろうとしましたが、暗すぎてストロボ撮影になりました。
残念なことに淡い黄色の花弁の色合いが飛んでしまい、花の中心部だけが黄色く残っています。
明日の朝になれば、しぼんでしまう <一日花> だけに、しばし足を止めて眺めておりました。
以前にも、 【ハンカチの花(コンロンカ)】 を紹介しましたが、久しぶりに見かけましたので、今回は遠目からではなくアップして再登場です。
アカネ科コンロンカ属の植物で、常緑半つる性低木種です。
濃緑色の光沢のある葉と、純白の<蕚片>の対比が美しく、黄色い星型の花も、漏斗状でかわいく咲いています。
この純白の<蕚片>が、白いハンカチのように見えるところから【ハンカチの花】と呼ばれる所以で、「コンロンカ(崑崙花)」は、やはりこの白い景色を、中国の「崑崙山」に積もる雪に見立てた名称です。
なんとも面白い色彩の花ですので、眺めていても飽きることはありません。
湊川神社の西側の舗道の植え込みに、【アガパンサス】がきれいに咲き誇っています。
南アフリカ原産のユリ科アガパンサス属の植物で、日本には明治時代中期に渡来しています。
南アフリカには十数種分布しているようですが、園芸品種としては300を超える品種があり、多年草です。
多品種ということで、花の色も紫色・青紫色・白色とあり、また草丈も低いものから1メートルを超す大型のものまで、開花時期も、梅雨時を中心に初夏から秋口までと多様です。
地際から光沢のある細長い葉を出し、その間から花茎を伸ばし、先端に数十輪の花を放射状に咲かせます。
和名では、放射状の花の付き方が似ているからでしょうか「ムラサキクンシラン(紫君子蘭)」と呼ばれていますが、<ヒガンバナ科>の「クンシラン(君子蘭)」ですので、まったく別科の植物でまぎらわしさがあるのか、一般的には使用されていません。
どんよりとした梅雨空に、さえた青紫色の花が映える風情は、いい感じです。
2センチばかりのかわいい花を咲かせる、ツユクサ科ムラサキツユクサ属の【ムラサキゴテン】です。
日本には、1955(昭和30)年に渡来したメキシコ原産の常緑性多年草の園芸品種ですが、原種はほとんど栽培されていません。
「葉」をはじめ、「茎」や「苞」に至るまで濃い赤紫色の一色に染まる品種です。
当初は直立して伸びますが、やがてほふく性が出てきて、這うように広がる特性を持っています。
6本の雄しべと1本の雌しべを持ち、ツユクサ科の特性である<一日花>です。
別名としては以前の属名から「セントクレアセア」、また英名としては「パープルハート」と呼ばれています。
歩道脇の植え込みに、白色の【キキョウ(桔梗)】が咲いていました。
蕾をたくさんつけていましたので、これから順次咲き誇りそうです。
蕾も膨らんできますと、風船のように形になり、英名では「バルーンフラワー」と呼ばれる所以です。
万葉集で<秋の七草>と歌われている「朝貌の花」は、この本種であると言われています。
本種は、少し広がった釣鐘状の紫色の花姿ですが、園芸品種には「白色」や「桃色」があります。
品種改良の先祖帰りでしょうか、白色の花弁に紫色の絞り模様が入った【キキョウ】、面白く眺めさせていただきました。
<ハイビスカス>も、代表的な「赤色」以外に、 「黄色」 ・ 「桃色」 と取り上げてきました。
今回の花は、基調色は赤紅色ですが、花弁の縁が黄色の<ミセスユミ>という品種です。
花の品種名に個人的な名前が付くのは、「バラ」や「ユリ」の花に多いと思いますが、きっと素敵な「ユミ」さんに捧げられた花なんだとおもいます。
残念なことに、<ハイビスカス>はアオイ科フヨウ属の<一日花>ですので、短命です。
「ユミ」さんの人生に似ているのでしょうか、気になりながら眺めておりました。
和名の【ヤブガラシ(藪枯らし)】は、藪を覆って他の植物を枯らしてしまうほど繁殖力が旺盛なところから名づけられた野草ですが、ブドウ科ヤブガラシ属のつる性植物です。
別名、「ビンボウカズラ(貧乏葛)」と呼ばれています。
花は葉と対生する散房状の<集散花序>に付き、6~8月頃徐々に開花します。
花径は5ミリほどで、薄緑色の花弁4枚と雄しべ4本、雌しべ1本の花姿です。
花弁と雄しべは、開花後半日ほどで散ってしまい、白色の雌しべが中止に立った直径3ミリほどの橙色の花盤(盤状の花托)が残り、甘い蜜を貯めています。
多くの昆虫が、この甘い蜜を吸うために集まりますが、昆虫好きとはいえ、さすがに我慢して待つ時間はありません。
つやつやとした光沢のある小さな葉を密集させ、茎の先に青紫色や白色の直径1~2センチの小さな花を、たくさん咲かせる【エキザカム】です。
リンドウ科エキザカム属の植物で、【エキザカム】の仲間は,
東南アジア・アフリカに約20種分布しています。
その中でも、園芸で好まれているのは、「エキザカム・アッフィネ」とその園芸品種です。
アッフィネ種は、アラビア半島の南にありますソコトラ島原産で、日本には1920年代に導入され、夏の鉢花として人気があります。
和名としては、「ベニヒメリンドウ(紅姫竜胆)」と呼ばれています。
芳香性がある花で、八重咲きの品種もあります。
花の中心部分に黄色の<葯(やく)>を持ち、青紫色との対比がかわいらしく、丸っこい5枚の花弁も、優しさを感じさせる花姿です。
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