路傍に咲く、野生の「オキザリス」を写そうとデジカメを構えておりましたら、偶然にも【セイヨウミツバチ】の働き蜂が、花にとまりました。
10度を超す、2月にしては暖かい日が続いているとはいえ、この時期に【ミツバチ】を見かけるとは思いませんでした。
ハチ目(膜翅目)ミツバチ科ミツバチ属の昆虫で、世界に9種が知られ、特に「セイヨウミツバチ」は24の亜種が知られています。
働き者で「蜂蜜」をはじめ、「蜜蝋」・「プロポリス」・「ローヤルゼリー」等、人間もお世話になっている昆虫で、農作物の授粉にも欠かせません。
「蜂蜜」は、自然界の食物において腐ることのない物質で、3000年ほど前の「蜂蜜」が発見されて話題になりました。
まだお昼前の時間帯ですが、後脚の脛節にある<花粉かご>に、すでにたくさんの「花粉」を蓄えているようで、働き者だと感心してしまいます。
昆虫好きとしては、今年初めて目にする昆虫は何かと考えていたのですが、JR神戸駅近辺で、午前11時頃に開帳30ミリ程度の一匹の<蛾>と遭遇いたしました。
今年初めての、<ファルコン昆虫記>としての第一弾です。
ステルス型の三角形に、黒い波線が二本と分かりやすい紋様ですので、すぐに名称が分かるだろと考えていたのですが、甘い考えだと分かりました。
翅の形から、「シャクガ科」か「ヤガ科」かなと見ていたのですが、この紋様が見つかりません。
1000種ばかりの<蛾>を調べてみたのですが、同定できません。
時間が取れるときに再度調べてみますが、御存じの方がおられるかも知れず、取りあえず記録としてアップさせていただきました。
今年も、同定できない<蛾>や「蜘蛛」さんたちに悩まされそうです。
< 写真をクリックしますと、大きな画面になります>
山道に近い場所で、体長12ミリ程度の黒い昆虫を見かけました。
歩きながら見たときには上翅の縦筋で、 「キマワリ(木廻)」(ゴミムシダマシ科) かなと感じたのですが、よく見ますと触角や脚の色や形状が違い、本当に騙されるところでした。
甲虫目(鞘翅目)オサムシ科ナガゴミムシ亜科の昆虫、【クロツヤヒラタゴミムシ】で、初秋から晩冬にかけて平地や山地を問わず、落ち葉の下などでよく目にするゴミムシの仲間です。
多くのゴミムシは動物質を餌とする捕食性の種や、死骸を食べるもの、キノコ類を食べるもの、植物の種子を食べるものなど多様多様です。
日本において、現在まで確認されているゴミムシ類は約1300種もあり、些細な違いだけで種名が異なりますので、同定の難しい昆虫です。
便所や風呂場などで見かけます、体長4ミリ程度の大きさで、逆ハート型の翅を持つ小さな虫ですが、不名誉なことに「便所バエ」という通称名で呼ばれているようです。
駅のトイレの壁にとまっている所を写しました。
薄暗いトイレの中ですので写りは鮮明ではありませんが、体型を見れば「あ~あ」と思われる方が多いのではないでしょうか、
ハエ目(双翅目)チョウバエ科チョウバエ亜科の昆虫で、正式な和名は【オオチョウバエ(大蝶蠅)】と名付けられ、体色は灰色で、翅の末端には8個の白い点が散らばっています。
幼虫は下水溝やトイレの腐敗した汚泥の中などで発生しますので、衛生的に良くなく、不快昆虫のひとつです。
フウセントワタの茎にたくさんのアブラムシがいますので、テントウムシにとっては、格好の餌場のようです。
12月の入りましたが、まだまだ活動を続けているのか、 【ナミテントウ(並天道虫)】 を見かけました。
甲虫目テントウムシ科テントウムシ亜科の昆虫ですが、「ナナホシテントウ」と並び、人家の周りでもよく見かける種類です。
【ナミテントウ(並天道虫)】の模様は、<2紋型・4紋型・斑紋型・紅紋型>と分類されており、今回は黒地の上翅に赤色の紋が4つ入る形でした。
上翅に入る模様の変異が多くある【ナミテントウ】ですが、出来るだけ多くのの種類を集めてみたいものです。
12月に入りましたが、まだ「フウセントウワタ」の白い花が咲いています。
今年も、多くの<ナナホシテントウ>の 「成虫」 や 「幼虫」 で楽しませてくれた同じ場所の「フウセントウワタ」です。
下向きの花の下で吸い蜜行為を行っていましたが、満腹したのでしょうか、花の表に出てきてくれました。
ハエ目(双翅目)クロバエ科ツマグロキンバエ亜科の昆虫で、体長は6ミリ前後と小さいです。
透明な前翅の先端が黒褐色をしていますので、「ツマグロ(褄黒)」の名が付いていますが、「キンバエ」(クロバエ亜科)の仲間ではありません。
小さな昆虫ですが、背中は濃緑色で、丸みを帯びています。
特徴的な長い口器と、複眼の模様が縞模様に入り、左右それぞれ6本の筋が特徴としてあげられます。
短い多数の歩脚を持つ、ヤスデ網に属する節足動物の総称として【ヤスデ(馬陸)】と呼ばれています。
「ムカデ(百足)」に似ていますが、生殖口の位置や発生の様式、体節あたりの歩脚の数など、様々な点で異なります。
「ムカデ」は肉食性で小動物などをエサにしていますが、【ヤスデ】は落ち葉や腐葉土などの腐食食性で、毒ある顎を持っていません。
写真は、ヒメヤスデ科フジヤスデ属の仲間で、属として国内では24種が確認されていますが、和名まで分かりません。
フジヤスデ属の特徴として、尾端が尖っています。
「リューガフジヤスデ」は(52節)、「タカノフジヤスデ」は(50節)ありますが、写真の【ヤスデ】は(55節)です。
本来は夜行性で、冬場に活動する珍しい「フジヤスデ属の一種」です。
名称の通り黒い体色をしていますので、白い壁にとまっていますと、すぐに目につきました【クロスズメバチ】です。
ハチ目(膜翅目)スズメバチ科クロスズメバチ属の昆虫で、スズメバチ蜂といえば、黄色い縞模様を思い浮かべますが、この蜂は胸部・腹部とも白色の縞模様が入ります。
スズメバチとしては小さな部類で、女王蜂で15ミリ、写真の働き蜂で10~12ミリ、オスで12~14ミリ程度の体長で、攻撃性は低いです。
越冬した女王蜂は3月下旬ごろから活動を開始しますが、活動時期は極めて長く12月頃まで続きます。
働き蜂は6月から羽化し、オスと新女王蜂は10~12月に羽化します。
基本的に巣は地中に作られ、珍味として「蜂の子」といわれているのが、この【クロスズメバチ】の幼虫や蛹です。
11月に入り気温も下がってきましたので、今年はもう昆虫さんとも出会えないかなと思っておりましたが、昨日は前翅のとれたかわいそうな 「ルリテントウダマシ」 と遭遇いたしました。
今朝がたは、「チョウセンアサガオ」の大きな葉の上に、「サトクダマキモドキ」を見つけました。
よく見ますと、こちらも左の触角がありません。
一本の触覚だけで、バランスのとれた行動が出来るものなのかは分かりませんが、これまたかわいそうな姿に心が痛みます。
花を見つけますと、とにかく近寄り眺めてしまいます。
「ノジギク」の開けかけた蕾に、「おやっ」と目が止まりました。
体長5ミリに満たない、【ルリテントウダマシ】でした。
甲虫目テントウムシダマシ科の昆虫ですが、なんと「甲虫」目と呼ばれる所以の堅い前翅が、右半分ありません。
どうやら、後翅も正常な状態ではなく、特徴あるいかつい前胸背もずれているようです。
どのような出来事を経験してきたのかは想像もできませんが、何とも痛ましい姿です。
無事にこの姿で越冬できるのか、心配で胸が痛みます。
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