いつもの空き地の前を通りましたのが、朝方の8時30分頃です。
大きな葉の上にニ匹の 【サトクダマキモドキ(里管巻擬)】 が、道側を向いて並んで日向ぼっこをしていました。
お互いにじっとして動きません。
オス同士なのかメス同士なのか、はたまた求愛中なのか、なんとも分からないまま、取りあえず記録写真一枚です。
打ち合わせを終え、また同じ空き地の前を12時前に通りましたら、なんと朝方のバッタさんでしょう、今度は敷地の内側を向いて並んでいるニ匹を見つけました。
向きは違えど同じ葉の上に3時間以上移動せずにいるとは、本当に驚きました。
この後もこのままの状態なのかと興味がありましたが、早々と写真だけを撮り、立ち去りました。
先程アップしました 「モンシロチョウ(紋白蝶)」 と仲良く飛びまわり、同じ交差点の植え込みで蜜を吸っていました【イチモンジセセリ】です。
「セセリチョウ」は、この時期に良く見かける蝶ですが、飛翔中は茶色の翅色だけが目立ち、翅裏の白い斑点まで確認できません。
今回こそ「クロボシセセリ」か「キバネセセリ」かと、まだ見ぬセセリチョウを期待していますので、どうしても花の上に止まりますと撮りたくなります。
今回も【イチモンジセセリ】でしたが、大事な記録として残しておきたいとおもいます。
昨日、「虎と龍:板宿店 」さんで 「久留米ラーメン」 を食べた帰りに、【モンシロチョウ(紋白蝶)】を見かけました。
板宿駅に向かう道と、県道21号線の交わる交差点に大きな植え込みがあり、「ヒャクニチソウ」が咲き誇っていました。
ヒラリヒラリと飛びまわる姿を良く見かける蝶ですが、撮影するとなるとなかなかじっとはしてくれず、これはもう気長に根比べです。
全世界の温帯・亜寒帯に広く分布しており、日本には奈良時代に大根の渡来とともに移入されたと言われています。
前翅の黒い部分が小さく、全体的にやや黄色っぽい感じで、前翅の付け根も灰色をしていませんので、オスの【モンシロチョウ】です。
「ジャコウアゲハ」もそな名の通り、いい匂いをだす蝶ですが、【モンシロチョウ】のオスは、翅にかすかに酸っぱい匂いがあります。
詩人の<サトウハチロウ>氏が、詩集『もずが枯木で』(1969年)の中で、< もんしろちょう ちょっとレモンパイ おんなじ匂いで歌ってた >という記述があり、氏自身が子供の頃よく【モンシロチョウ】と遊んだのかなと、彷彿させる一文です。
この【シロオビノメイガ(白帯野螟蛾)】、人が近づきますとすぐに察知して飛び去り、近くの葉の裏側などに隠れてしまいます。
珍しく金盞花の花ので吸い蜜行動を維持してくれましたので、写真を撮ることができました。
ツトガ科ノメイガ亜科に分類されています蛾ですが、開張のままの大きさで、20ミリ程度の大きさしかありません。
全体が茶褐色から黒褐色で、中央に真っ直ぐに近い白い帯が入りますので、名前の由来とともに分かりやすい名前です。
中欧の帯より下側あたりの前翅にも、もう1本短い白い帯が特徴的です。
成虫は、昼間も盛んに活動する蛾です。
幼虫はホウレンソウ・ウリ・サトウダイコンなどの農作物や、イヌユビ・アカザなどを餌として大きくなります。
都会でも良く見かけますが、頻繁に飛びまわり、写真を撮るには手こずる蛾です。
「ヒナタノイノコヅチ」 の花穂に咲く花の蜜がおいしいのか、 「シマアシブトハナアブ」 に次いで、【ミドリバエ(緑蠅)】がお食事中でした。
ハエ目(双翅目)クロバエ科に分類される、昆虫です。
複眼の目と目の間が黄色く、和名通り胸部の背中側が緑色をしています。
「蠅」と聞けば、一般的には 「ノイエバエ(野家蠅)」 のように不衛生な観念がありますが、きれいな体色を見せてくれる昆虫だとおもいます。
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晩夏から秋にかけて出現する【キンケハラナガツチバチ】です。
触角が短く体全体が黒色ですので、写真の蜂はメスです。
ハチ目(膜翅目)ツチバチ科ハラナガツチバチ属に分類されています。
頭部と胸部に黄色から黄褐色の長い毛が密集しており、腹部4節後縁には黄色の毛帯が入ります。
おそらく和名の「キンケ」は、「金色の毛」に由来しているのだと考えています。
コガネムシの幼虫を捕らえて本種幼虫の餌とし、メスは成虫のままで越冬する生態を持ちます。
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触角、頭部の形、翅の形状等、一見ハチ目(膜翅目)の「蜂」と見間違えてしまいそうな擬態形をしていますが、「蛾」の仲間です。
チョウ目(鱗翅目)スカシバ科スカシバ亜科に分類されています。
「蛾」ですが、翅には一般的な<鱗粉>はなく、透明な翅を持ち、体長も15ミリ程度と小さいので、(小透翅)との字があてられています。
黒紫色の体色をしており、腹部にはこれまた「蜂」に似せた黄色の2本の横縞模様が入ります。
何といっても腹部の尾端に生えている<鱗毛>が印象的で、メスは房状に、オスは軍配状の形をしており、写真は(オス)の【コスカシバ(小透翅)】になります。
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10月に入り、もうそろそろ蝶の活動時期も終わりかなと見ていますが、【チャバネセセリ(茶羽挵)】が<アベリア>の花で吸い蜜を行っていました。
【チャバネセセリ】は、「イチモンジセセリ」とよく似ていますが、セセリチョウ科は同じですがチャバネセセリ属となり違う分類の蝶になります。。
「イチモンジセセリ」 は、裏翅にある白い紋様が横長の四角形で四個縦に並んでおり翅も縦に長いのですが、【チャバネセセリ】の翅は短く、白い斑点もややぼやけた感じで見分けられます。
<アベリア>は春先から秋までかなり長期にわたり釣鐘型の花を咲かせ、強い香りを持ちます。
真夏の酷暑の時期に花を咲かせる在来植物は少ないのですが、「アベリア」は元気に咲いていますので、蜂や蝶にとっては絶好のお食事場所です。
足元低く、セイヨウタマシダの葉に【ツマグロヒョウモン(褄黒豹紋)】のメスが止まっているのを見つけ、なんとか1枚撮影することができました。
チョウ目(鱗翅目)タテハチョウ科ツマグロヒョウモン属の蝶で、雌雄で翅の紋様がかなり違います。
メスは前翅の表側先端部が黒色で白い帯が横断し、ほぼ翅の全面に黒色の斑点が入ります。
全体的によく目立つ色合いと紋様ですが、体内に有毒成分を持つ蝶の「カバマダラ」に擬態して身を守っているとされています。ヒラリヒラリと優雅に舞う飛び方も「カバマダラ」とよく似た飛び方をしています。
成虫は4~11月頃まで活動を行い、その間に4~5回発生があります。
他のヒョウモン類が、ほとんど年1回の羽化なのに対して、多化性という点で例外的な特性がある蝶です。
今年は 赤褐色で未だ同定できていない「蜘蛛」 が気になりますが、この白色の「蜘蛛」はすぐに分かります。 【アズチグモ(安土蜘蛛)】のメスです。
クモ目カニグモ科アズチグモ属の「蜘蛛」で、日本国内のカニグモ科の中では比較的大きい部類になります。
大きいと言いましても、写真のメスで6~8ミリ、オスともなると2~3.5ミリ程度の大きさしかありませんし、オスの体色は茶褐色です。
体長の違いと、体色の違いで、同じ種なのかと思えるほど雌雄異体の様相を見せてくれます。
頭部の前面には単眼が6個並び、まるでゴーグルでも付けたような形態は特徴的です。
腹部は後部がおむすび型で、斑紋が見て取れます。
カニグモ科の共通として、前ニ脚は太くて長く、前方に対して平らに構え、獲物を取り込む体制を取り続けています。
珍しい種ではありませんが、あまり目にする機会のない全身が真っ白い【アズチグモ】です。
( 注 : 漢字表記では「安土蜘蛛」ですので、「アヅチグモ」との表記が正しいと思われますが、「アズチグモ」の表記で統一されています )
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