「1ドル=146円52銭~146円53銭」(8月14日)
8月
14日
14日の東京外国為替市場で、円相場は続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ94銭の円高・ドル安の「1ドル=146円58〜60銭」で推移しています。15時30分頃には「1ドル=146円22銭近辺まで上昇し、(7月24日)以来3週間ぶりの円高・ドル安水準をつけています。<ベッセント米財務長官>の発言から、米連邦準備理事会(FRB)による連続利下げが意識されています。日米金利差の縮小を見込んだ円買い・ドル売りが優勢でした。
13日、<ベッセント米財務長官>は、ブルームバーグテレビのインタビューで、米政策金利は今よりも「1.5〜1.75%低い水準にあるべきだ」と語りました。9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で(0.5%)の利下げをした後も、利下げを続けるべきだとも主張しました。これまで<ベッセント米財務長官>は米金融政策についてあまり踏み込んだ発言をしていませんが、具体的な利下げ幅などに言及したことで、<トランプ米政権>による(FRB)に対する利下げ圧力の高まりが意識されています。
<ベッセント米財務長官>は日銀の金融政策についても触れ、日銀の<植田和男総裁>と話をしたと明らかにしたうえで「彼ではなく私の見解だが、彼らは後手に回っている。したがって利上げを実施するだろう」と述べています。日銀に対する米国からの利上げ圧力の高まりが意識されやすかったことも、円買い・ドル売りにつながりました。
国内ではお盆の長期休暇に入っている事業会社が多く、輸入企業など国内実需勢の円売り・ドル買い観測が広がらなかったことも、円相場を押し上げています。