欧州中央銀行、政策金利を据え置き
7月
25日
24日、欧州中央銀行(ECB)はユーロ圏の金融政策を協議する定例理事会を開き、政策金利を据え置くことを決めています。据え置きは昨年7月以来、8会合ぶりになります。物価が目標水準近辺で推移する中、<トランプ米政権>による高関税政策の影響を見極めるようです。
6月のユーロ圏消費者物価指数(確定値)は前年同月比(2.0%上昇)し、(ECB)の物価目標と一致しています。一方、米国と欧州連合(EU)の貿易協議は継続中で、既に発動されている鉄鋼・アルミニウムや自動車への米関税の影響は、いまだ明確になっていません。
会合後の記者会見で<ラガルド総裁>は「貿易摩擦が迅速に解消されれば、消費者や企業の意思決定を難しくしている不確実性の一部が取り除かれる」と述べ、政策判断への影響を示唆しています。