「1ドル=147円63銭~147円64銭」(7月22日)
7月
22日
3連休明け22日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に反発でした。17時時点では前週末の同時点に比べ1円13銭の円高・ドル安の「1ドル=147円64〜65銭」で推移しています。
20日投開票の参院選で与党は敗北でしたが、議席数は事前に警戒されたほど大幅には減少しませんでした。政治や財政悪化リスクへの過度な懸念が和らぎ、前週にかけて積み上がった円売り・ドル買いの持ち高を解消する動きが出ています。
参院選で自民・公明両党の獲得議席数は過半数を維持するために必要な50議席を下回り、衆参両院ともに過半数割れの「少数与党」となりました。ただ市場では、大敗ではなかったとの受け止めもありました。野党各党が主張する財政拡張的な政策の実現までには時間がかかるとの見方もあり、海外勢を中心に円の買い戻しが入りました。
21日、<石破茂首相>は「政府を停滞させない」とも述べて続投を表明しています。米相互関税の上乗せ分の発動期限が8月1日に迫り、石破政権が交渉を継続させるとの見方も円の支えになっています。
円相場は16時すぎに「1ドル=147円94銭」近辺まで上げ幅を縮める場面もありました。円の買い戻しが一巡し、市場では、将来の財政拡張や米関税政策の不透明感を警戒した円売りが出たようです。