「1ドル=143円01銭~143円02銭」(7月1日)
7月
1日
1日の東京外国為替市場で、円相場は大幅に続伸でした。17時時点では前日の同時点に比べ1円09銭円高・ドル安の「1ドル=143円03〜05銭」で推移しています。
米連邦準備理事会(FRB)の早期利下げ観測が意識されるなか、6月の全国企業短期経済観測調査(短観)が改善し、日銀の利上げを後押しするとの見方が広がりました。日米の金利差縮小を意識した円買い・ドル売りが優勢でした。
1日、日銀が発表しました6月の短観では、大企業・製造業の業況判断景気動向指数(DI)が(プラス13)と前回の3月調査の(プラス12)を上回りました。市場予想の(プラス10)に反して2四半期ぶりに改善しています。米関税政策の不透明感が高いなか、企業の景況感は底堅いままで、日銀が利上げに動きやすくなるとの見方で円買い・ドル売りが入りました。
6月30日発表の6月の米シカゴ購買部協会景気指数(PMI)は市場予想に反して前月から悪化でした。(FRB)が利下げに動きやすくなるとの思惑が高まり、米長期金利は5月上旬以来の水準に低下する場面があり、円やユーロなど主要通貨に対するドル売りが膨らんでいます。
日本時間1日夕の取引で、欧米の金利が一段と低下し日本との金利差縮小が意識され円買い・ドル売りが増えています。17時過ぎには「1ドル=143円2銭」近辺と6月中旬以来の円高・ドル安水準をつけています。