「1ドル=144円84銭~144円86銭」
6月
7日
6日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比1円25銭の円安・ドル高の「1ドル=144円80〜90銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=145円09銭」、高値は「1ドル=144円11銭でした。
6日発表の5月の米雇用統計が市場予想を上回る内容となり、労働市場の鈍化に対する懸念が後退しています。投資家が運用リスクをとる動きを強め、低リスク通貨とされる円に売りが出ました。
雇用統計は非農業部門の雇用者数が前月比13万9000人増と、市場予想(12万5000人増)を上回りました。前日にかけて発表されました5月のADP全米雇用リポートや週間の米新規失業保険申請件数が相次いで労働市場の下振れを示唆したあとで、米景気が底堅さを保っているとの見方が広がりました。失業率は前月と同じ(4.2%)でした。
市場では、トランプ米大統領の関税政策が物価を押し上げるとの懸念があるなかで労働市場はまだ景気後退の兆候を示していない。米連邦準備理事会(FRB)はより経済情勢が明確になるまで政策金利を据え置くとみられ、(FRB)が利下げに慎重な姿勢を保つとの見方も円売り・ドル買いを促しています。
米中間の貿易問題を巡って、<トランプ大統領>は6日、自身のSNSで中国と2回目の閣僚級の協議を9日にロンドンで開くと明らかにしています。米中の貿易交渉が進展するとの観測も円の重荷になりました。