6日午前の東京株式市場で日経平均株価は反発し、午前終値は前日比176円18銭(0.47%)高の3万7730円67銭でした。
<トランプ米大統領>と中国の<習近平国家主席>が5日に関税政策を巡って電話で会談したのを受け、米中の今後の関係改善への期待が買いを誘いました。外国為替市場で円相場が「1ドル=143円台後半」と、前日夕時点に比べて円安・ドル高方向に振れ、円安進行に歩調を合わせた買いが株価指数を押し上げた面もあります。
<トランプ米大統領>と<習近平国家主席>は中国によるレアアース(希土類)の輸出規制などを話し合い、関税政策を巡る2度目の米中閣僚級協議を早期に開くことを確認しました。両首脳が互いに訪問し合うことでも一致しています。<トランプ大統領>は自身のSNSに「とても良い電話だった」と投稿。停滞していた交渉が前進するとの見方が広がり、株買いを後押ししています。
きょうの中国株市場では米中交渉の進展期待を買い材料視する動きは限られています。中国国内では米中交渉が進展すると中国政府による景気刺激策への期待がしぼむ面があります。日本では中国政府の政策の影響は限られるため、米中貿易摩擦の緩和による世界景気減速への懸念後退を素直に好感する動きが出ています。
終値は、187円12銭(0.50%)高の3万7741円61銭で終えています。