日経平均株価(6月2日)終値3万7470円67銭
6月
2日
2日午前の東京株式市場で日経平均株価は続落し、午前終値は前週末比551円08銭(1.45%)安の3万7414円02銭でした。
米中貿易摩擦の高まりを背景にした前週末の米ハイテク株安を受けて売りが優勢でした。今後の日米関税交渉を見極めたいとのムードも広がるなかで、株価指数先物主導で下げ幅を広げる場面も出ています。
5月30日、<トランプ米大統領>は自身のSNSに、中国が米国との「合意を完全に破っている」と投稿しました。また、米政権が中国のハイテク部門に対する規制を拡大する計画だとの報道もありました。
30日のダウ工業株30種平均株価は方向感を欠く展開となった一方、主要な半導体関連銘柄で構成するフィラデルフィア半導体株指数(SOX)が、(2.1%安)となるなどハイテク株の下げが目立ち、東京市場でもアドテストや東エレクが売られ、TDK、日東電といった電子部品株も下げています。
<トランプ米政権>の関税を巡って日本は<赤沢亮正経済財政・再生相>が米首都ワシントンで現地時間5月30日、4回目の閣僚協議に臨んでいます。一連の関税の見直しを重ねて求め、協議後の記者会見では「互いの立場を十分に認識し、合意に向けた進展を確認できた」と語っていますが、具体的にどのような進展があったかは定かではありません。
30日、<トランプ米大統領>が鉄鋼・アルミニウム製品への追加関税を(25%)から(50%)に引き上げる方針も示しているなかで楽観した株買いは限られました。
6月4日の〈鉄鋼・アルミニウム〉関税引き上げを前にJFEなど鉄鋼株の一角が下げています。2日の東京外国為替市場で円相場が一時「1ドル=143円台前半」と、前週末夕時点から円高・ドル安方向に振れたのもあって輸出関連の自動車ではトヨタやホンダが下げています。
終値は、前週末比494円43銭(1.30%)安の3万7470円67銭で終えています。