13日のニューヨーク外国為替市場で円相場は反発し、前日比95銭円高・ドル安の「1ドル=147円45〜55銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=147円38銭」、安値は「1ドル=148円26銭でした。
朝発表の
4月の米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回る内容だったことから、円が買われ、ドルが売られました。前日に円売り・ドル買いが大きく広がったあとで、持ち高調整の円買い・ドル売りも入っています。
4月の米(CPI)は前年同月比で(2.3%上昇)と、伸びが市場予想と前月(いずれも2.4%)を下回りました。食品とエネルギーを除くコアが同(2.8%上昇)と、市場予想に一致でした。関税による物価押し上げの影響が、4月時点では限定的で、米連邦準備理事会(FRB)の利下げを意識した円買い・ドル売りが入りました。
<加藤勝信財務相>が日本時間13日午前の記者会見で、20日にカナダで開幕する主要7カ国(G7)財務相・中央銀行総裁会議にあわせて米国の<ベッセント財務長官>との会談を検討していると明かしています。「引き続き為替についての協議を進めることも追求していきたい」と語り、米政府が円安是正を要求するとの見方が広がったのも円の追い風となりました。米中の合意を受け、世界景気への不安が後退したことで、日銀の利上げ観測が再燃しているのも円の支えとなっています。
もっとも、円の上値は重く、米債券市場で長期金利が上昇しおよそ1カ月ぶりの高水準を付けた場面では、日米金利差の拡大による円売り・ドル買いが出ています。