「1ドル=147円78銭~147円79銭」(5月13日)
5月
13日
13日の東京外国為替市場で、円相場は4営業日ぶりに反発でした。17時時点では前日の同時点に比べ5銭の円高・ドル安の「1ドル=147円86〜87銭」で推移しています。
米中両政府が追加関税の大幅引き下げで合意しました。貿易摩擦の世界経済への影響が和らぐことで日銀が利上げを進めやすくなるとの思惑から円買い・ドル売りがはいりました。他方、日経平均株価が2カ月半ぶりの高値となり、投資家心理が改善したのは「低リスク通貨」とされる円の重荷になりました。
米中両政府は14日までに、相手国に課す関税をそれぞれ(115%)引き下げ、一部は90日間停止することで合意しています。関税政策が世界景気を下押しするとの懸念が和らぎ、日銀の利上げ観測が再燃して円買い・ドル売りにつながりました。<加藤勝信財務相>が、13日午前の記者会見で、<ベッセント米財務長官>との会談に言及し、米政府が円安是正を要求するとの見方が広がったのも円の支えとなりました。
前日に大きく円安・ドル高が進んだ反動で、国内実需筋などによる円買い・ドル売りが活発だったとの観測も相場を押し上げています。
ただ、円相場は朝方に一時「1ドル=148円台半ば」に下落でした。関税を巡る米中合意で投資家心理が上向き、12日の米株式相場に続いて13日の日経平均株価も上昇し、円売り・ドル買いが増えています。