「1ドル=142円69銭~142円71銭」
4月
25日
24日のニューヨーク外国為替市場で円相場は3営業日ぶりに反発し、前日比85銭円高・ドル安の「1ドル=142円55〜65銭」で取引を終えています。円の高値は「1ドル=142円28銭」、安値は「1ドル=142円82銭」でした。米連邦準備理事会(FRB)の利下げ観測を背景に米長期金利が低下し、円買い・ドル売りが優勢となりました。
24日、(FRB)の<ウォラー理事>は米ブルームバーグテレビのインタビューで「労働市場がひどく悪化し始めたことがわかれば、より多く、より早く利下げをすることになる」と語りました。クリーブランド連銀の<ハマック総裁>は同日の米CNBCの番組で、関税の影響を見極めるには忍耐が必要との考えを示しました。その一方で、6月までに説得力あるデータを得られれば、「FRBが動くことはある」と利下げの可能性を示唆しました。米債券市場で長期金利が低下し、日米金利差の縮小観測が円買い・ドル売りを促しています。
24日午前発表の3月の米中古住宅販売件数は前月比(5.9%減)と、市場予想(3.1%減)以上に落ち込んでいます。米国の住宅市場の減速が改めて意識されたことも円相場の押し上げにつながりました。
ただ、円相場は次第に伸び悩んでいます。24日の米株式市場でダウ工業株30種平均が前日比486ドル83セント(1.23%)高で終えています。米株高が相対的に低リスク通貨とされる円を売って、ドルを買う動きを後押ししています。