13日の東京外国為替市場で、円相場は3営業日続落でした。17時時点では前日の同時点に比べ57銭の円安・ドル高の「1ドル=154円26〜27銭」で推移しています。米物価指標の上振れで米金利の先高観が強まり、円売り・ドル買いが出ています。輸入企業など国内実需筋の円売り・ドル買い観測や日本の株高も円相場の押し下げにつながり、一時「1ドル=154円66銭」近辺まで下げています。
13日の東京株式市場で日経平均株価が堅調に推移したことで投資家心理が上向き、株高に歩調を合わせるように「低リスク通貨」とされる円には売りが出やすくなりました。国内輸入企業などの円売り・ドル買い観測も円の売りを促しています。
円相場は下げ渋る場面もありました。日銀が13日朝に公表しました1月の国内企業物価指数は前年同月比(4.2%上昇)し、市場予想(4.0%上昇)を上回りました。物価の上振れが日銀の早期利上げを後押しするとして円買い・ドル売りが入り、円相場は下げ幅を縮める場面がありました。