3日の米株式市場でダウ工業株30種平均株価は続落して始まりました。<トランプ政権>がメキシコやカナダ、中国に対する関税引き上げを決め、米国経済や物価、企業収益への悪影響を懸念した売りが幅広い銘柄に出ています。
1日、<トランプ大統領>はメキシコとカナダからの輸入品に(25%)の関税を課す大統領令に署名しました。中国には(10%)の関税を上乗せします。関税の引き上げが米国の物価上昇や消費減速などにつながるおそれがあり、運用リスクを避けるための株売りが広がりました。カナダとメキシコは報復措置をとる方針を表明しており、貿易戦争は世界経済の減速につながる可能性があります。
ダウ平均株価の構成銘柄ではありませんが、ゼネラル・モーターズ(GM)が(6%)あまり下げる場面がありました。カナダとメキシコに完成車の生産拠点や部品調達先があり、関税が収益を下押しするとみられています。フォード・モーターや、カナダが米国の酒類の販売禁止で酒類のコンステレーション・ブランズも安いようです。
ダウ平均株価は、前日比122ドル75セント(0.28%)安の4万4421ドル91セントで終えています。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価は、前日比235.49ポイント(1.20%)安の1万9391.96で終えています。
S&P500種株価指数は、前日比45.96ポイント (0.76%)安の5994.57で終えています。