16日、映画
『エレファント・マン』(1980年)や、1990年には、アメリカ北部の田舎町で起きた殺人事件の謎を<マクラクラン>演じるFBI捜査官が追うテレビドラマ『ツイン・ピークス』で知られる米映画監督
<デビッド・リンチ>さん(1946年1月20日~2025年1月16日)が死去したことが、報道されています。78歳でした。家族が<デビッド・リンチ>さんのフェイスブックに投稿しています。詳しい死因などは明らかになっていませんが、米メディアは<デビッド・リンチ>さんが肺気腫を患っていたと報じています。
モンタナ州出身。大学卒業後、短編映画などを製作した後、『イレイザーヘッド』(1977年)で長編映画を初めて手掛け、『エレファント・マン』は世界的なヒット作となりました。
『ブルーベルベット』(1986年)や『マルホランド・ドライブ』(2001年)では、全米映画批評家協会賞の作品賞などを受賞。のちに
<ドゥニ・ヴィルヌーヴ>によっても映像化(2021年)される<フランク・ハーバート>のSF小説を映画した『デューン/砂の惑星』(1984年)は期待されたものの、興行的にはよくありませんでした。
米映画界最高の栄誉とされるアカデミー賞では、2019年に名誉賞を受賞しています。サスペンス、ホラー、暴力を独特の美的感覚で写すシュールレアリスム映画の巨匠として知られ、「カルト映画の帝王」とも呼ばれました。
<デビッド・リンチ>はミュージシャンや俳優としても活動し、<スティーヴン・スピルバーグ>の自伝的映画
『フェイブルマンズ』では、実在の映画監督<ジョン・フォード>を演じていました。
なお『ブルーベルベット 4Kリマスター版』が、2025年2月7日に公開されます。