7日のニューヨーク外国為替市場で円相場は続落し、前日比50銭円安・ドル高の「1ドル=158円05〜15銭」で取引を終えています。円の安値は「1ドル=158円42銭」、高値は「1ドル=157円55銭」でした。
7日発表の米経済指標が米景気の底堅さやインフレ圧力の強さを示しました。米長期金利が約8カ月ぶりの水準に上昇し、日米金利差の拡大が円売り・ドル買いを誘っています。
米サプライマネジメント協会(ISM)が発表しました2024年12月の非製造業(サービス業)の景況感指数が(54.1)と、市場予想(53.4)以上に改善しています。物価指数の上昇が目立ちました。
11月の米雇用動態調査(JOLTS)では求人件数が前の月から増加でした。市場では小幅減を予想されていました。
指標の発表を受けて米10年債利回りは一時、(4.69%)と昨年5月初め以来の水準に上昇しています。米連邦準備理事会(FRB)の利下げペースが鈍化する見通しがある一方、日銀は追加利上げを慎重に判断するとみられ、日米の金利差が開いた状態が続くとの観測が強まっています。
円は下げ渋る場面がありました。7日に東京市場で昨年7月中旬以来の安値となる「1ドル=158円42銭」近辺を付けた後、持ち高調整や利益確定の円買い・ドル売りが入りました。8日公表の米連邦公開市場委員会(FOMC、昨年12月17〜18日開催分)議事要旨や、10日発表の2024年12月の米雇用統計を見極めたい市場参加者が多いようです。